ニュース 商業・サービス 作成日:2025年9月30日_記事番号:T00124402
百貨店最大手、新光三越百貨の台中中港店(台中市西屯区)が27日、営業を再開した。2月13日のガス爆発事故以来、7カ月ぶりの再開だ。孔子の生誕記念日(9月28日、いわゆる教師節)の3連休の初日に当たり、初日の27日の来店客は7万人以上、売上高は2億台湾元(約9億8000万円)を超えた。27日付工商時報などが報じた。
新光三越の台中中港店は27日午前10時半の営業再開と同時に、来店客が押し寄せた(27日=中央社)
新光三越の台中中港店の周りに午前10時前から人だかりができ、午前10時半のオープンには500人が押し寄せた。正午に来店客が延べ1万人を超え、午後3時には延べ3万人近く、休業前の休日より2割多かった。
ある母親と娘は、台中中港店の開業以来、25年にわたる常連客で、まだ不安はあるが、どうしても応援したくて来店したと語った。
新光三越の台中中港店は、爆発で被害が深刻だった10~12階を全面改装し、テナント135社が新たに入居した。レストランは、中部初出店の韓国式フライドチキンの「本村韓食炸鶏」、ハンバーグ専門店「肉のはせ川」など25店が開業した。
新光三越の台中中港店は27日から10月8日まで感謝祭セールを開催する。続いて、10月9~13日はVIP向けプレセール、10月16日~11月9日は周年慶(創業祭)セールを開催する予定だ。
新光三越の台中中港店(26日=中央社)
新光三越の台中中港店の2024年の売上高は前年比0.1%増の258億3000万元で、百貨店業界の店舗別で14年連続で首位だった。7カ月余りの休業が響き、今年1~8月の売上高は50億3000万元で前年同期比65%減少した。
新光三越の欧陽慧・営業本部長兼副総経理は、第4四半期(10~12月)の売上高は通常、年間売上高の30%~35%を占めるので、24年の売上高を基に計算すると、今年第4四半期の売上高は90億元に上ると予測した。
台中中港店の爆発事故では5人が死亡、38人が負傷した。台中市政府は26日、建物使用再開の審査を通過したと発表した。台湾台中地方検察署(地検)は現在も捜査中だ。台中市政府労働検査処は、9月初旬に労災報告書を作成したが、修正が20カ所必要で、まだ地検に送付できていないと説明した。
■台南小北門店グランドオープン
新光三越の台南小北門店(台南市北区)は26日、グランドオープンした。8月29日のプレオープン以来、延べ100万人以上が来店した。主なターゲットは25~40歳で、客単価は従来予想の2倍だった。
新光三越の台南小北門店は26日、グランドオープンのテープカットが行われた(26日=中央社)
台南小北門店の来店客は年間延べ1000万人、年間売上高は30億元を目指す。台南市中西区にある台南新天地、台南中山店を合わせて、台南3店の年間売上高目標は220億元で、台南市の百貨店業界でシェアは60%に上るとみられる。
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