ニュース 電子 作成日:2025年10月30日_記事番号:T00124998
グラフィックスプロセッサー(GPU)大手、米エヌビディアは28日、配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズが2027年から、自動運転車のレベル4(高度運転自動化、手動操作・目視不要)の無人自動運転タクシー(ロボタクシー)を10万台展開する目標をサポートすると発表した。自動車メーカー、ステランティスなどが車両を提供し、電子機器受託製造サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)も協力する。30日付工商時報などが報じた。
 エヌビディアのフアンCEOは28日、フィンランドの通信機器大手ノキアに10億米ドル出資すると発表した(29日=中央社)
エヌビディアのフアンCEOは28日、フィンランドの通信機器大手ノキアに10億米ドル出資すると発表した(29日=中央社)
自動運転レベル4は、▽高い演算能力、▽スマート電源管理、▽安定した通信接続、▽高効率の放熱性能、▽LiDAR(ライダー、レーザーにより対象物までの距離や対象物の形などを計測する技術)、レーダー、多視点カメラなど複数のセンサーの協調動作──など、極めて複雑な技術が求められる。
中核となるのは、エヌビディアの自動運転向けシステムオンチップ(SoC)「DRIVE AGX Thor」とソフトウエア「DRIVE AV」で、高い安全性、拡張性、ソフトウエア定義を備えるプラットフォームだ。
ステランティスは、「DRIVE AV」を統合し、小型商用車(LCV)などで自動運転車を設計、開発、製造する。28年に量産を開始する計画だ。
鴻海は、ハードウエアとシステム統合を担当する。
無人タクシーサービスを展開するウーバーは、米国で実証実験を行う。初回は5000台で、結果が安定すれば、世界に市場を広げる。
鴻海の劉揚偉・董事長は、自動運転は鴻海の電気自動車(EV)計画の戦略で、鴻海は高性能計算(HPC)とセンサー統合を担うと述べた。
エヌビディアのジェンスン・フアン(黄仁勲)最高経営責任者(CEO)は、自動運転レベル4は自動車産業のマイルストーンで、AI(人工知能)能力の飛躍を意味し、人々の移動はより安全に、より便利に、そしてより手頃になると述べた。
■米中で先行
ウーバーは、米国オースティンとアトランタで、グーグルの親会社アルファベット傘下のWaymo(ウェイモ)の無人タクシーを手配している。ウェイモは26年に英国ロンドンでも無人タクシーを提供する計画だ。
ウーバーは今年7月、中国で無人タクシーを手掛ける百度(バイドゥ)と提携すると発表した。バイドゥは8月、配車サービスの米リフトと提携し、26年からドイツと英国でも提供すると発表した。
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