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台湾初の商用水素ステーション、高雄市で稼働開始(トップニュース)


ニュース 公益 作成日:2025年12月12日_記事番号:T00125869

台湾初の商用水素ステーション、高雄市で稼働開始(トップニュース)

 台湾中油(中油、CPC)と工業ガス最大手の聯華林徳気体工業は11日、台湾初の水素ステーションとなる▽CPCの楠梓水素ステーション(高雄市楠梓区)、▽聯華林徳気体のモデル水素ステーション(台南市新市区)──の稼働式典を共同で開催した。燃料電池車(FCV)普及には、燃料となる水素を車両に充填する水素ステーションの整備が不可欠だ。台湾での水素燃料電池(FC)バス導入に向け、水素供給インフラが実用段階に入った。12日付経済日報が報じた。

/date/2025/12/12/00hydrogen_2.jpgCPCの楠梓水素ステーション(CPCリリースより)

 稼働式典は、CPCの方振仁・董事長と聯華林徳気体の欧文(ピーター・オーウェン)董事長が執り行い、産官学200人近くが出席した。

 方・董事長は、CPCが従来のガソリンスタンド(GS)事業から水素ステーション事業に参入を果たしたほか、台湾の水素供給インフラが実用段階に入った重要なマイルストーンだと語った。引き続き、モビリティ(車両)の水素エネルギーを推進し、安全規範を確立し、産業発展の基礎を築きたいと表明した。

 聯華林徳気体は、聯華実業控股(LH)と独リンデグループの合弁会社だ。

 CPCの楠梓水素ステーションは、リンデのモジュール式の水素ガス設備を採用した。350バール(小型車両用)と700バール(大型車両用)の水素充填ノズルを備え、水素バス、トラック、コンテナ車、乗用車などに対応する。

 聯華林徳気体のモデル水素ステーションは台南市新市区の樹谷園区(ツリー・バレー・パーク)にある。オーウェン董事長は、非営利の水素ステーションで、水素エネルギーの応用を支援する実証プラットフォームだと説明した。

 これらの水素ステーションは当初、第2四半期(4~6月)に稼働する計画だった。高圧ガス関連の法律で、水素の輸送・貯蔵や設備は厳格な基準が定められており、審査に時間がかかった。

■FCバス推進に弾み

 水素ステーションの稼働開始で、交通部が進めるFC路線バスの試験運行計画に弾みが付きそうだ。

 財団法人車両安全審験中心(VSCC)のサイトには、安全性審査に合格したFCバスとして、▽「トヨタカエタノ」、和泰汽車、▽ヒョンデ「ELEC CITY FCEV」、三陽工業(SYM)──が掲載されている。

 

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