ニュース 電子 作成日:2025年12月16日_記事番号:T00125938
パソコン大手、華碩電脳(ASUS)の胡書賓・共同執行長(CEO、最高経営責任者)と宏碁(エイサー)の陳俊聖(ジェイソン・チェン)董事長は15日、PC価格にメモリー価格高騰を反映すると口を揃えた。コストを削減するため、メモリー容量を減らすとも説明した。昨今のメモリー価格高騰で、デルやHPだけでなく、台湾のPC大手2社も値上げが確定的になった。16日付工商時報などが報じた。
ASUSの胡CEOは15日、まだ値上げのタイミングは分からないが、市場の変化を踏まえて決定すると述べた(15日=中央社)
ASUSとエイサーは11月末〜12月初旬にクリスマスや年末年始向け出荷を終えた。まだ値上げの通知はないが、2026年1月以降、個人向けPCや法人向けPCのメーカー希望小売価格(MSRP)にコストを反映するとみられている。
■Q1値上げか
胡CEOは、メモリー価格の高騰を製品価格に反映せざるを得ないと語った。時機をみて、製品ラインアップ、規格、販売価格を調整すると説明した。新製品は、利益率の高いミドルレンジ、ハイエンドモデルを中心に展開すると説明した。
エイサーの陳・董事長は、新規受注のオファー価格にコストを反映し、26年第1四半期(1〜3月)の価格は、今年第4四半期(10〜12月)と異なると述べた。
陳・董事長は、顧客が低い価格を求めて、前倒しで調達すると予想した。
エイサーの陳・董事長(中)は15日、メモリー価格は毎日変動するので、値上げ方法も課題だと語った(15日=中央社)
陳・董事長は、ノートPCの部品表(BOM)のうちメモリーは8~10%を占めており、今年第3四半期(7〜9月)後半から第4四半期(10〜12月)にかけて、メモリー価格は30~50%上昇し、BOMコストに約2〜3%影響したと指摘した。PCメーカーはコスト上昇を受け、16GBのRAMを8GBに削減するなどで対応していると語った。
陳・董事長は、中国のメモリーメーカー、長鑫存儲技術(CXMT)がDDRメモリーを増産すれば、メモリー供給不足が緩和する可能性があると説明した。これまで中国のPCメーカーと台湾メーカーが、韓国のメモリーを確保しようと競っていたためだ。
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