ニュース 電子 作成日:2025年12月23日_記事番号:T00126062
市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)が22日発表した12月下旬のテレビ用パネルのオファー価格は全サイズ横ばいだった。范博毓・研究副総経理は、メモリーの供給不足と価格高騰を受け、テレビメーカーが来年第1四半期(1~3月)のパネル調達を急いでおり、来年1月からテレビ用パネル価格が上昇する見通しだと述べた。23日付経済日報などが報じた。

范・研究副総経理は、テレビ用パネル需要は安定しており、稼働率は高い水準を維持しているため、値上げムードが漂っていると指摘した。来年2月は春節(旧正月、2026年は2月17日)連休があるため営業日が少なく、1月の需要が押し上げられると説明した。
■モニター用パネルも値上げか
12月後半のモニター用パネルのオファー価格は、23.8インチ(IPS)、27インチ(IPS)ともに横ばいだった。范・研究副総経理は、第4四半期(10~12月)の需要は弱いものの、一部の顧客が調達を増やしているほか、パネルメーカーは赤字が続いているので値下げに応じず、モニター用パネル価格は横ばいが続くと説明した。
また、パネルメーカーの予測では、テレビ用パネルの値上げムードが、モニター用パネル価格にも波及する可能性があると説明した。
■ノートPC用、価格下落
12月後半のノートパソコン用パネルオファー価格は▽15.6インチ(IPS)、▽17.3インチ(TN)──で0.1米ドル下落、▽11.6インチ(TN)、▽14.0インチ(TN)──は横ばいだった。
范・研究副総経理は、ノートPCメーカーが来年出荷価格を引き上げる前に、ミドルレンジとローエンド機種の出荷を増やそうとして、ノートPC用パネルの調達を増やしていると分析した。来年の需要見通しが不透明なため、パネルメーカーは顧客との関係性を考慮し、価格交渉に応じていると指摘した。
来年第1四半期は需要が弱く、ノートPC用パネル価格は下落圧力が続くと予測した。
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