ニュース 自動車・二輪車 作成日:2025年12月26日_記事番号:T00126125
電子機器受託製造サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)と裕隆集団の合弁会社で、電気自動車(EV)のCDMS(設計・製造受託サービス)を手掛ける鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)が25日、初の自社ブランドEV「Bria(ブリア)」を27日に発売すると発表した。89万9000台湾元(約440万円)からで、台湾のEV市場で最安値だ。春節(旧正月、2026年は2月17日)までに納車を開始する見込み。フォックストロンは、販売台数は月1000台以上と予測した。26日付工商時報などが報じた。
フォックストロン初の自社ブランドEV「ブリア」(25日=中央社)
ブリアは、フォックストロンが開発した5人乗りスポーツ用多目的車(SUV)「モデルB」をベースにした量産モデル。後輪駆動(RWD)のエレガント、エマージュ、四輪駆動(AWD)のパイオニアの3モデルで、それぞれ89万9000元、104万9000元、114万9000元。
フォックストロンは、ブリアは台湾の情報通信技術(ICT)とAI(人工知能)の強みをかけ合わせ、米国チームが開発陣のシャシー(底盤)やシステムアーキテクチャを最適化し、イタリアのピニンファリーナが外観デザインを手掛けたと説明した。
裕隆汽車製造(ユーロン・モーター)が三義工場(苗栗県)で右ハンドルのモデルBを生産しているようだ。三菱自動車は今年5月に、フォックストロンが開発したEVを三菱自動車に供給する覚書(MOU)を交わしており、2026年下半期(7~12月)にオセアニア地域(オーストラリア、ニュージーランド)で販売する予定だ。
■ラクスジェンn5を改名
フォックストロンは19日、裕隆集団の自社ブランド、納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)の全株式を7億8760万元で取得すると発表していた。ブリアは、ラクスジェンが発売する予定だった「ラクスジェンn5」を名称変更したものだ。
フォックストロンの李秉彦・董事長は、自社ブランド保有は市場を理解するためだと説明した。ブリアは、初の自社ブランド車で、台湾から世界へ邁進(まいしん)する第一歩になると表明した。
フォックストロンは、ブリアは即日、ラクスジェンのショールームで展示したところ、来店客が多く、既に成約もあり、販売台数は月1000台以上になると楽観した。
ブリアは12月31日から来年1月4日まで台北市信義区の台北世界貿易センター(TWTC)で開催される台湾最大の自動車展示会、台北新車暨新能源車大展(台北オートショー)で展示する予定だ。
台北オートショーではこのほか、中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)が三菱自動車の新型SUV「XForce(エクスフォース)」を展示する予定だ。中華汽車が三菱自動車の新車を発売するのは10年ぶり。トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は、輸入SUV「RAV4」の新モデルを発表するとみられる。
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