ニュース 運輸 作成日:2026年3月4日_記事番号:T00127161
米国とイスラエルの攻撃を受け、イランが原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を事実上封鎖する中、海運大手、長栄海運(エバーグリーン・マリン)や陽明海運(ヤンミン・マリン・トランスポート)、万海航運(ワンハイ・ラインズ)は3日、中東向けの貨物の受付を即日、停止すると通知した。紅海航路も遮断される中、代替航路となる地中海航路について、陽明海運は9日から34~50%値上げするようだ。欧州路線で、海運や空運運賃の上昇が広がってきた。4日付工商時報などが報じた。
トランプ大統領は3日、ホルムズ海峡を航行するタンカーを海軍が護衛すると表明した(中央社)
交通部航港局は3日、海運大手3社はいずれも中東航路があり、現在は▽アラブ首長国連邦(UAE)、▽サウジアラビア、▽バーレーン、▽イラン、▽クウェート、▽オマーン、▽カタール、▽紅海──など向けの貨物の受付を停止していると説明した。ばら積み海運会社は、イラン軍事衝突の影響は出ておらず、今後、必要あれば回避して運行すると説明した。
■長期化の懸念高まる
フォワーダー(貨物利用運送業者)は、陽明海運は9日からアジア~東地中海航路を1FEU(40フィートコンテナ換算)当たり4500米ドルへ50%引き上げ、西地中海航路を1FEU当たり3900米ドルへと34%引き上げる予定だと明かした。陽明海運のアジア~地中海航路は4路線ある。
コンテナ船世界最大手のスイスMSCは、15日から欧州航路を4000米ドルに値上げする。相場より66%以上高くなる。
海運大手、CMA-CGMとハパックロイドは、中東向けの貨物に緊急サーチャージ(特殊付加運賃)を導入した。1TEU(20フィートコンテナ換算)当たり1500~2000米ドル、1FEU当たり3500~4000米ドルを追加する。

多くの海運会社は、10日から北米航路の運賃を500~1000ドル引き上げるようだ。
海運業界関係者は、中東情勢の緊迫化に伴い、既に一部の港の稼働が停止しており、もし紛争が長期化すれば、港湾混雑のリスクが高まると指摘した。もし港湾の混雑で、輸送能力が低下し、保険料や燃料費が増えれば、コストが運賃に転嫁されると予測した。
■台湾~欧州の空運運賃も上昇
空運(航空輸送)について、フォワーダーは、台湾~欧州の航路は、UAEのドバイやカタールを経由していたが、米国とイランの軍事衝突で、中東各国が空域を閉鎖したため、日本や韓国などの北東アジア経由に切り替えるしかないと説明した。
フォワーダーは、和平紀念日(2月28日)の連休後、日本や韓国を経由する台湾~欧州の航空運賃は1キログラム当たり60台湾元(約300円)で、中東経由の120~150元と比べ、40~50%高い。米国路線は春節(旧正月、2026年は2月17日)連休明けに貨物が増加しており、米国西海岸向けは210~240元に、米東海岸向けは10元上昇したと説明した。
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