ニュース その他分野 作成日:2026年3月24日_記事番号:T00127537
中東情勢が緊迫化し、ホルムズ海峡が事実上封鎖され、台湾へのエネルギー供給の懸念が高まる中、ワイズリサーチが3月4~17日に実施した緊急調査で、在台日系企業の81%は日本人駐在員や家族の一時帰国について「帰国は検討していない」と回答し、9%は「検討中だが、現時点では滞在を継続」と回答した。「既に帰国を指示・実行した」などの回答は4%だった。

調査によると、「帰国を推奨・容認している(個人の判断に任せる)」は6%で、「その他」は4%だった。その他では、「一部事業の駐在員は日本に移動し事業継続」、「既に帰国を指示・実行した」との回答があった。
業態別では、製造業は77%が「帰国は検討していない」で、8%は「検討中だが、現時点では滞在を継続」と回答した。「帰国を推奨・容認している」は12%で、「その他」は4%だった。
卸売業は、89%が「帰国は検討していない」と回答した。「検討中だが、現時点では滞在を継続」は7%で、「帰国を推奨・容認している」は4%だった。
小売・サービス・その他では、「帰国は検討していない」が75%で、「検討中だが、現時点では滞在を継続」は13%、「その他」は12%だった。
■軍事的危機で退避検討
「日本人社員の全撤退・退避」を検討する段階について、在台日系企業の85%は「軍事的な危機の高まり」と回答した。2位以下は、▽「通信網(インターネット)の遮断」、7%、▽「ガソリン・燃料の配給制開始」、4%、▽「その他」、4%──だっだ。「その他」は、「家族は軍事的リスクの高まりを受け退避させるが、政府勧告等がない限り、全面撤退は想定していない」、「本社と応相談」の回答があった。
業態別では、製造業と小売・サービス・その他は「軍事的な危機の高まり」が88%を占めたが、卸売業は78%と他の業態より低く、「通信網の遮断」が11%で他の業態より高かった。
■会社での備蓄なし、46%
会社として実施済みの物理的備蓄(複数回答)は、▽「飲料水・食料(2週間分以上)」、39%、▽「ポータブル電源・無停電電源装置(UPS)の増強」、20%、▽「現金の確保(小口・緊急用)」、19%、▽「衛星通信(スターリンクなど)の検討・導入」、16%、▽「カセットコンロ・ガス」、7%──だった。
一方、「特に対策はしていない」と46%が回答した。業態別では、製造業と小売・サービス・その他は「特に対策はしていない」がそれぞれ54%、56%に上った。卸売業は「特に対策はしていない」の回答が33%で、対策している企業の割合が他の業態より高かった。
■日系企業69社が回答
調査は、在台日系企業69社の協力を得た。内訳は▽製造業、26社(38%)、▽卸売業、27社(39%)、▽小売・サービス・その他、16社(23%)──。ご回答いただいた企業には詳細な調査結果をまとめたレポートを贈呈した。感謝申し上げる。
調査結果の掲載は全3回。ビジネスへの影響、事業継続計画(BCP)については、下記サイトをご参照いただきたい。
【緊急調査】《2026年在台日系企業 ホルムズ海峡封鎖による影響と対応実態》
在台日系企業の6割以上、物流やコスト増に懸念(1)
https://www.ys-consulting.com.tw/news/127479.html
在台日系企業の33%、電力制限時の対応未定(2)
https://www.ys-consulting.com.tw/news/127511.html
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