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《イラン軍事衝突》エチレン価格2倍に、家電や自動車に波及か【図表】(トップニュース)


ニュース 石油・化学 作成日:2026年3月31日_記事番号:T00127660

《イラン軍事衝突》エチレン価格2倍に、家電や自動車に波及か【図表】(トップニュース)

 エネルギー輸送の要‌衝のホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く中、原油から精製されるエチレン(粗製ガソリン)の価格が1トン当たり700米ドルと、直近1カ月で約2倍に上昇した。エチレンを原料とするポリスチレン(PS)など汎用樹脂(汎用プラスチック)価格は36~57%上昇した。汎用樹脂は、家電や自動車の内装部品、プラスチック製品、建築資材、医療機器などに幅広く使用されており、最終製品に値上げが波及すれば、家計への直撃は必至だ。31日付経済日報などが報じた。

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 米国とイスラエルが2月28日にイラン攻撃を開始し、イランがホルムズ海峡を事実上封鎖してから1カ月がたった。

 家電や自動車の内装に使われるアクリロニトリル・ブタジエンスチレン共重合体(ABS)樹脂の価格は、3月初旬と比べ、1トン当たり475米ドル(36%)上昇した。靴や家電製品の包装材で使われるポリスチレン価格は、1トン当たり635米ドル(57%)上昇した。

 医療機器に使われるポリプロピレン(PP)は、1トン当たり370米ドル(45%)上昇した。建築資材に使われるポリ塩化ビニル(PVC)は、1トン当たり330米ドル(46%)上昇した。

 ポリエチレン(PE)では、▽レジ袋やゴミ袋に使われる高密度ポリエチレン(HDPE)、▽農業用フィルムに使われる直鎖状(リニア)低密度ポリエチレン(LLDPE)、▽プラスチック製品に使われる低密度ポリエチレン(LDPE)──が、それぞれ1トン当たり330~350米ドル(平均46%)上昇した。

 ある加工メーカー関係者は、川上の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)と台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)が不可抗力宣言(フォースマジュール宣言)を発表したことで、コストや原料供給の見通しが不安定となり、川中の業者は売れ惜しみ、川下の業者は様子見に転じていると指摘した。

 民間最大の石油化学グループ、台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台塑化)と台塑は3月10日の時点で、自然災害や戦争などの非常事態で供給義務が免除されるフォースマジュールを顧客に通知した。台塑化は、原料の到着時期が不透明なため、エチレンやプロピレンを減産すると表明し、台塑は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などを減産した。

■コメにも影響

 「三好米」ブランドで知られるコメ卸最大手、億東企業の陳国周・執行董事は、3キログラムの真空パックのコメ袋が従来4~5台湾元(約20~25円)だったのが、先週には20%値上げを通知され、29日には8~10元に値上げされたと明かした。コメ袋の高騰が続けば、コストがコメ1キロ当たり1元以上上昇し、真空パックのコメ価格を引き上げざるを得ないと語った。

 原油の蒸留過程で得られる石油アスファルトなどの歴青(れきせい)価格も上昇している。業界関係者は、2週間で60%上昇しており、雲林県の歴青メーカー10社が一部製品の出荷を停止したり、出荷量を制限していると語った。

/date/2026/03/31/00yunlin_2.jpg雲林県のある歴青メーカーは、児童節・清明節(2026年は4月4日、5日)連休後には在庫が尽きる見通しで、生産できないので、保守点検をしたり、社員旅行をするしかないと語った(30日=中央社)

 建設業界関係者は、直近2週間で、PVC水道管(塩ビ管)や防水材、ガラス、塗料、アルミ材、防犯窓、網戸など建材の値上げが相次ぎ、軒並み20~30%上昇したと語った。

 

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