ニュース 石油・化学 作成日:2026年4月1日_記事番号:T00127691
エネルギー輸送の要衝のホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く中、台塑集団(台湾プラスチックグループ)で石油精製を担う川上の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、FPCC、台塑化)は、原油価格が1バレル=110米ドル台まで上昇しているとして、基礎化学品のエチレンやプロピレン、ブタジエン価格を引き上げた。中間製品を手掛ける川中の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)は、化学繊維などを全面値上げした。川下の南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)は、ガラスクロス、銅箔など全てのオファー価格を引き上げた。南亜プラは電子材料が50%以上を占める。1日付経済日報などが報じた。

台塑化は、原油価格は最近1バレル当たり110米ドルまで上昇しており、石油製品(ガソリン、軽油など)価格にはすぐ反映され、続いて、ナフサから精製して作られる石油化学基礎製品のエチレンやプロピレン、ブタジエンの価格も既に引き上げたと説明した。石油化学誘導品(中間製品)のポリエチレン(PE)などは製品ごとに需要が異なり、全ての製品のコストを反映するわけではないと説明した。
台化は、既存の製品は原則、台湾域内の顧客への供給を優先するが、4月からのフォースマジュール宣言(不可抗力宣言、自然災害や戦争などの非常事態で供給義務が免除される仕組み)を先週24日に通知したところ、信頼関係がある日本の顧客が供給寸断を懸念して急遽訪台し、数カ月分の製品を注文したので、優先的に供給することにしたと説明した。
台化に先立ち、台塑化と台塑は3月10日、フォースマジュール宣言を顧客に通知していた。
南亜プラは、電子材料の構成比は50%以上で、化学繊維やプラスチック、化学品など製品の種類が多いので、フォースマジュール宣言を出さずに、顧客と個別に調整すると説明した。
南亜プラは、原料の供給が減少し、電子材料のガラスクロスや銅箔、ヤーン、電線材料などを値上げした。電子材料以外の化学繊維や化学品は供給量が減少したものの、顧客の需要にできる限り応えると表明した。
■政府がエチレン増産要請
台湾では、エチレンの供給減少で、レジ袋などのプラスチック製の袋の供給減少や価格上昇に懸念が広がり、「プラスチック袋の乱(騒動、オイルショック)」と呼ばれている。卓栄泰・行政院長は31日に立法院で、公営の石油元売り最大手の台湾中油(CPC)と民間最大の石油化学グループの台プラグループに対し、エチレンの増産を要請したと説明した。CPCは4月から、エチレンの月産量を6万トンから7万9000~8万トンに引き上げる。
CPCのガソリンスタンド(GS)(31日=中央社)
CPCはきょう1日、高雄市林園区の第4ナフサ分解プラントの操業を再開した。従来は7日まで定期点検で停止予定だったが、エチレン需要が強いため、再開を早めた。顧客数十社へのエチレン供給量は35%減少していたが、契約通りの供給量に戻る。
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