ニュース 石油・化学 作成日:2026年4月14日_記事番号:T00127892
米国とイランの協議が合意に至らず、ホルムズ海峡の封鎖が続く中、台塑集団(台湾プラスチックグループ、FPG)で中間製品を手掛ける台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、FCFC、台化)は、原料の供給不足は年末まで続くと予測した。米国とイランの停戦時期が予想できない上、湾岸諸国の石油化学施設が被害を受けているためだ。台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、FPC、台塑)は、中東ではポリエチレン(PE)年間2100万トンとポリプロピレン(PP)800万トンの生産が停止しており、生産再開まで時間がかかる見通しで、石油化学製品価格の高止まりが長期化すると予測した。14日付経済日報が報じた。

台塑は、中東では油田・ガス田、製油所、天然ガス生産施設など72カ所が被害を受けており、たとえ米国とイランが停戦しても、エネルギーや石油化学製品の供給逼迫(ひっぱく)が続くと説明した。
台塑は第2四半期(4~6月)の稼働率が68%へと、前期比12ポイント低下する見通しだ。

台化は、米国とイランの対立で、原油価格の変動が大きく、今後の見通しがつかないと指摘した。第2四半期は代替供給先の確保を最優先とするが、代替調達が不可能なラインは操業を停止し、保守・点検を行うと説明した。
台化は、川上の石油精製を担う台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、FPCC、台塑化)のナフサ供給が減少しており、芳香族炭化水素(AH)第3プラント(雲林県麦寮郷)で保守・点検を実施すると予告したようだ。
台塑化は、3月はナフサ13万4000トンが予定通り到着せず、3月24日に第3エチレンプラント(雲林県麦寮郷)の操業を停止した。原油の到着遅延で、4月は、製油所の原油処理量が1日当たり23万バレルまで減少している。稼働しているナフサ分解プラントは1基だけで、稼働率は32%だ。5~6月の原料調達は不透明で、調達先を分散しているものの、コストは大幅に上昇すると説明した。
台塑化と台塑は3月10日に、台化は3月24日に顧客に対し、フォースマジュール宣言(不可抗力宣言、自然災害や戦争などの非常事態で供給義務が免除される仕組み)を出している。
川下の南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)は、原料供給が不安定なため、第2四半期は台湾のエチレングリコール(EG)と2-エチルヘキサノール(2-EH)生産ラインを停止する。南亜プラは、原料の供給状況と在庫水準をみながら、短納期や少量で受注すると説明した。
■原油価格170米ドルも
ブルームバーグは、もし米国とイランの対立が激化し、ホルムズ海峡の封鎖が数カ月も続く場合、原油価格は1バレル170米ドルまで上昇すると予測した。世界の2026年の域内総生産(GDP)成長率は2.2%まで鈍化し、消費者物価指数(CPI)上昇率は5.4%に拡大すると予測した。
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