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TSMCが26年3割増収に自信、AIエージェントで需要拡大【図表】(トップニュース)


ニュース 電子 作成日:2026年4月17日_記事番号:T00127970

TSMCが26年3割増収に自信、AIエージェントで需要拡大【図表】(トップニュース)

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家(シーシー・ウェイ)董事長は16日の業績説明会で、2026年の米ドル建て売上高は前年比30%以上増加する見通しだと自信を示した。前回1月の約30%の増収予想から上方修正した。特に生成AI(人工知能)から自律型AI(エージェントAI)への移行で、先進半導体の需要が拡大していると説明した。TSMCは、南部科学園区(南科、南部サイエンスパーク)に3ナノメートル製造プロセスの工場を1基増設するなど、増産を急いでいる。17日付経済日報などが報じた。

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 魏・董事長は、世界のAIアクセラレーターの24~29年売上高は年平均成長率(CAGR)が50%に上る見込みで、TSMCの先進製造プロセス需要を牽引(けんいん)していると説明した。

 魏・董事長は、AIのトレンドが、従来の生成AIやAI検索から、自律実行型AIへと移行することで、大規模言語モデル(LLM)が処理するトークン消費量が飛躍的に増加しており、先進半導体の需要が拡大していると説明した。顧客もその顧客(主にクラウドサービスプロバイダー)も非常に楽観視していると指摘した。

 一方、26年のAI以外の需要は弱まると予測した。サーバーの出荷量は前年比10%以上増加するが、モノのインターネット(IoT)関連は7~9%増に減速すると予測した。車載用は横ばいか前年割れ、メモリー不足などの要因で消費者向け電子製品は横ばいか前年割れ、パソコン出荷量は前年割れ、スマートフォンも前年割れと予測した。

■日米台で3ナノ生産拡大

 AIやハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)需要を受け、TSMCは南科台南園区で3ナノ工場1基(Fab18 P9)を増設し、27年上半期(1~6月)に量産を開始する予定だ。

 米国では、アリゾナ州の第2工場(Fab21 P2)は3ナノを採用し、27年下半期(7~12月)に量産を開始する予定だ。

 日本では、熊本第2工場(Fab23 P2)に3ナノを採用し、28年に量産を開始する予定だ。

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 魏・董事長は、5ナノの一部設備を3ナノに切り替え、生産量の最大化を図っていると説明した。

 2ナノについては、新竹科学園区(竹科、新竹サイエンスパーク)宝山工場(Fab20)と南科の楠梓園区(高雄市楠梓区)高雄工場(Fab22)で昨年第4四半期(10~12月)から量産している。魏・董事長は、続いて強化版のN2PやA16(1.6ナノに相当)を生産し、2ナノは長期的に大規模な需要が続くと説明した。

 A14(1.4ナノ)の生産拠点となる中部科学園区(中科、中部サイエンスパーク)第2期拡張区画の工場(Fab25)については、第2工場(Fab25 P2)の建設許可を最近取得したと説明した。

 受託生産価格について魏・董事長は、「顧客は我々のパートナーだ」と述べ、大幅に価格を調整することはないと語った。

/date/2026/04/17/01tsmc_2.jpgTSMCの株価は2000元を超えた(17日=中央社)

■CoPoS量産は数年後

 AI需要で、チップ・オン・ウエハー・オン・サブストレート(CoWoS、コワース)など先進パッケージング(封止、アドバンスドパッケージング)の供給逼迫(ひっぱく)が続いている。魏・董事長は、生産能力拡大には2~3年かかり、チップ・オン・パネル・オン・サブストレート(CoPoS)は数年後、量産に入る見通しだと説明した。

 中東情勢の緊迫化で、エネルギーや原料の供給が寸断するリスクについて魏・董事長は、供給元の分散や安全在庫などのリスク管理体制を構築していると説明した。エネルギーについては、台湾政府と緊密に連携し、電力や天然ガスの安定供給を確保していると説明した。

 電気自動車(EV)大手、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が自社で先進半導体を製造する「テラファブ」構想について魏・董事長は、ファウンドリー業に近道(ショートカット)はなく、テスラは今もTSMCの顧客だと指摘した。その上で、半導体製造は工場の建設から量産まで2~3年かかり、その後は歩留まり率の向上や安定した生産にさらに時間がかかるため、参入障壁は極めて高いと説明した。

 

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