ニュース 電子 作成日:2026年4月23日_記事番号:T00128076
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は米国時間22日、カリフォルニア州で開催した技術フォーラムで、2029年に1.3ナノメートル製造プロセスに相当する「A13」製造プロセスで量産を開始する予定と発表した。次世代のAI(人工知能)やハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)需要に対応する。続いて、バックサイド・パワーレール(裏面電源配線)を採用する「A12」(1.2ナノ相当)も29年に量産する予定など、新技術のロードマップを公表した。経済日報電子版などが伝えた。

TSMCのA13は、28年に量産開始予定のA14(1.4ナノ相当)と比べ、同等の性能で、面積を6%縮小でき、電力効率と性能の向上を実現する。
魏哲家(シーシー・ウェイ)董事長は、TSMCは先進製造プロセスの密度、性能、効率で、業界をリードしており、これからも顧客の製品を支援し、信頼できる技術パートナーであり続けると述べた。
TSMCは今年下半期(7~12月)に、A16(1.6ナノ相当)や2ナノの強化版のN2Pで量産に入る予定だ。
また、28年にN2Uで生産を開始する予定だ。N2UはN2Pと比べ、処理速度は3~4%向上し、トランジスタ密度は2~3%向上した。電力消費は8~10%低減した。AIやHPC、モバイル向けだ。
■先進封止も
先進パッケージング(封止)技術、チップ・オン・ウエハー・オン・サブストレート(CoWoS、コワース)は、大型ロジックダイ10個と超高速DRAMのHBM(高帯域幅メモリー)を20個を集積できる技術を28年に開始する予定だ。29年には強化版をリリースする予定だ。
シリコンフォトニクス(光電融合、SiPh)実装技術「COUPE(クープ、COmpact Universal Photonic Engine)」は年内に量産を開始する予定だ。従来より電力効率を2倍に、遅延(レイテンシー)を90%低減させる。既にデータセンターの200ギガビット毎秒(Gbps)のマイクロリング変調器(MRM)に採用されている。
TSMCはこのほか、車載用向け新技術「N2A」を発表した。28年に検証が完了する予定だ。
■29年に米国で封止工場
ロイター通信によると、TSMCの張暁強(ケビン・ジャン)シニア副総経理兼副共同営運長(共同最高執行責任者、Co-COO)は、29年までに米国アリゾナ州でCoWoSや3次元(3D)ICを採用する封止工場を建設する計画だと明かした。封止工場の建設は既に始まっているという。
TSMCは米国でアップルやグラフィックスプロセッサー(GPU)大手、エヌビディア向けに半導体を生産しているが、台湾に輸送して封止する必要がある。
このほか張・副共同営運長は、TSMCは29年末まで、オランダの半導体製造装置大手、ASMLの高NA(開口数)「High-NA」極端紫外線(EUV)露光装置を調達する計画はないと説明した。価格が非常に高く、当面は既存のEUVで対応できると述べた。
高NA EUV露光装置の価格は、3億5000万ユーロ(約650億円)以上とされる。
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