ニュース 電子 作成日:2026年4月30日_記事番号:T00128207
ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)は29日の業績説明会で、原料やエネルギー、物流コストの上昇を受け、下半期(7~12月)から値上げすると説明した。半導体業界では、UMCは8インチウエハーの受託生産価格を10~15%引き上げ、12インチは5~10%引き上げるとみられている。劉啓東・財務長(CFO、最高財務責任者)は、通信や消費者向け電子製品、AI(人工知能)向けの需要回復がみられ、2026年は慎重だが楽観していると説明した。30日付経済日報などが報じた。

UMCは、第2四半期(4~6月)のウエハー出荷量は前期比7~9%増加し、稼働率は81~83%に、前期の79%から上昇すると予測した。平均販売価格(ASP)が上昇し、粗利益率は30%前後に、前期の29.2%より上昇すると予測した。

製品別では、▽ディスプレイドライバIC(DDIC)、▽マイクロコントローラー(MCU)、▽電源管理IC(PMIC、パワーマネジメントIC)──の需要が強い。22ナノメートルと28ナノ製造プロセスが中心だ。
劉・財務長は、下半期は22ナノのロジックや特殊製造プロセスが2桁成長(10%以上)でけん引すると予測した。
UMCは、今年は22ナノで顧客50社以上がテープアウト(設計完了)し、その製品はDDICや通信用チップ、MCUなど幅広いと説明した。
■インテル提携、27年量産へ
UMCはインテルと共同で12ナノ立体構造トランジスタ(FinFET、フィンフェット)製造プラットフォームを開発している。UMCは、今年シリコンIP(知的財産)とPDK(プロセス設計キット)を提供し、27年後半に生産する予定だと説明した。デジタルテレビやWiFi、高速インターフェース製品に対応する。
先進パッケージング(封止)技術について劉・財務長は、現在の顧客は10社以上で、今年のテープアウトは35件以上と予測した。
シリコンフォトニクス(SiPh)分野では、ベルギーの研究開発(R&D)機関、imecとの提携で、27年にPDKを提供する予定だと説明した。現在の設計は主に着脱可能(プラガブル)なソリューションで、将来のコパッケージド・オプティクス(CPO、光電融合)の実現に向け、現在はハイブリッド・ボンディングやシリコン貫通電極(TSV)、チップレット集積技術の評価も進めていると説明した。
UMCは、AIインフラ向け、次世代の光半導体材料として注目されるTFLN(薄膜ニオブ酸リチウム)を最近導入したと説明した。
2次元(2D)構造のSLC(シングルレベルセル)NAND型フラッシュメモリーやMLC(マルチレベルセル)NAND型フラッシュメモリーを28ナノで受託生産するとの報道については、王石・執行長(CEO、最高経営責任者)は、市場の憶測にはコメントしないと述べた。
UMCは、▽埋め込み型不揮発性メモリー(eNVM)、▽BCD(バイポーラ・CMOS・DMOS)、▽シリコンインポーザー──など長期的な発展を追求しており、短期的な投機は行わないと説明した。
■Q1純利益、2倍に
UMCが29日発表した第1四半期(1~3月)の連結売上高は前期比1.2%減、前年同期比5.5%増の610億3800万台湾元(約3100億円)で、粗利益率は29.2%だった。純利益は前期比60.8%増、前年同期の2.1倍の161億7100万元だった。稼働率は79%。
製品別の売上高構成比は、▽通信、39%、▽消費者向け電子製品、32%、コンピューター、12%──だった。製造プロセス別の売上高構成比は、▽22ナノ・28ナノ、34%、▽40ナノ、18%、▽65ナノ、18%、▽90ナノ、8%──だった。
今年の設備投資は15億米ドルに据え置いた。そのうち90%は12インチ工場、10%は8インチ工場に充てる。
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