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緯穎科技が北米でサーバー増産、「AIバブルはない」【図表】(トップニュース)


ニュース 電子 作成日:2026年5月26日_記事番号:T00128670

緯穎科技が北米でサーバー増産、「AIバブルはない」【図表】(トップニュース)

 緯創資通(ウィストロン)傘下のサーバー受託生産メーカー、緯穎科技服務(Wiwynn、ウィウィン)の洪麗寗(エミリー)・董事長兼策略長(最高戦略責任者、CSO)は25日に開催した株主総会で、米国の顧客の需要が予想以上に強いので、昨年第4四半期(10~12月)に稼働したばかりの米国テキサス州のエルパソ工場の生産能力を拡大するほか、新工場を3~5基建設する可能性があると説明した。マレーシアや台湾でも生産能力や研究開発(R&D)力を強化する。「AI(人工知能)バブルは存在しない」としつつも、メモリーなど材料不足が深刻だと語った。26日付経済日報などが報じた。

/date/2026/05/26/00winn_2.jpg緯穎科技の洪・董事長(右)は、今のところ材料不足に対応できており、出荷に影響は出ていないと説明した(25日=中央社)

 緯穎科技の大口顧客は、▽マイクロソフト(MS)、▽メタ(旧フェイスブック)、▽アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、▽オラクル──のクラウドサービスプロバイダー(CSP)4社で、昨年の財務諸表によると、北米の売上高構成比は82%だった。25年の設備投資は130億台湾元(約660億円)だった。

 洪・董事長は、前回、米国工場を拡張したのは米国のトランプ政権の関税政策に対応するためで、当時はメキシコ工場の稼働率が低下すると懸念していたが、実際には顧客の需要が予想以上に強く、メキシコ工場にも影響は出ていないと説明した。人手不足対策として、北米で協調ロボットを大量に導入し、納期や品質を守ると説明した。電力調達の計画は2028年まで立てており、顧客が必要といえば、すぐに増産できると説明した。

 林威遠・総経理兼執行長(最高経営責任者、CEO)は、AIトレーニングのためのグラフィックスプロセッサー(GPU)サーバーだけでなく、AIエージェントの登場で、推論のための特定用途向けIC(ASIC)サーバーや中央演算処理装置(CPU)サーバーの需要も増加していると説明した。

 また、高速通信に対応するため、光通信やコパッケージド・オプティクス(CPO、光電融合)技術を強化すると説明した。

■課題は材料不足

 洪・董事長は、AI産業では電力も人材も資金も不足しているが、材料が最も足りないと説明した。GPUだけでなく、メモリー、電源管理IC(PMIC、パワーマネジメントIC)、積層セラミックチップコンデンサー(MLCC)、ハイエンドのプリント基板(PCB)など重要部品がいずれも供給不足で、値上げが相次いでいる。

 洪・董事長は、部品メーカーが、受託生産メーカーに他の部品が揃っているか確認してから、出荷することさえあると語った。

 部品の供給不足や値上げ問題は深刻で、毎日、顧客やサプライヤーと協議していると語った。部品を受託生産メーカーではなく、顧客が調達する方法に変更することも交渉していると説明した。

 6月2~5日に開催されるアジア最大級の情報技術(IT)見本市、台北国際電脳展(コンピューテックス台北)に、緯穎科技は親会社のウィストロンと共同で出展する。AI計算プラットフォームやCPO、高圧直流送電(HVDC)、放熱がテーマだ。