ニュース 電子 作成日:2026年6月9日_記事番号:T00128940
AI(人工知能)サーバーなど電子機器受託生産大手の▽広達電脳(クアンタ・コンピューター)、▽緯創資通(ウィストロン)、▽緯穎科技服務(Wiwynn、ウィウィン)、▽英業達(インベンテック)──が8日発表した5月の連結売上高は、いずれも同月として過去最高だった。AIサーバー需要が続いており、米エヌビディアの半導体プラットフォーム「Vera Rubin(ベラルービン)」を搭載したAIサーバーの出荷が始まる下半期(7〜12月)も好調が続きそうだ。9日付経済日報などが報じた。

クアンタの5月の連結売上高は前月比8.4%減、前年同月比94.4%増の3114億8100万台湾元(約1兆5800億円)だった。ノートパソコン出荷台数は350万台で、前月と同水準で、前年同月より30万台少なかった。第2四半期(4〜6月)のノートPC出荷台数は前期と同水準か微増と予測した。
クアンタの1~5月の連結売上高は前年同期比82.6%増の1兆4600億元で、同期として過去最高だった。
クアンタは、AIサーバーが今年の成長エンジンで、第2四半期のAIサーバー売上高は前期比10%増加し、通年では前年の2倍と予測した。
クアンタは、クラウドサービスプロバイダー(CSP)大手の受注で、AIサーバーの受注見通しは2027年以降まで立っていると説明した。年内に米国カリフォルニア州で工場を3基増設する予定だ。タイでサーバー用マザーボード表面実装(SMT)の生産能力を拡大する。
■3カ月連続の高水準
ウィストロンの5月の連結売上高は前月比2.4%増、前年同月比39.2%増の2901億8300万元で、3月に次いで過去2番目の高水準だった。ノートPC出荷台数は170万台で、前月、前年同月の180万台を下回った。デスクトップPCは60万台で、前月比25%減少、前年同月比45.5%減少した。モニター・ディスプレイは95万台で、前月比5.6%増加、前年同月比26.7%増加した。
ウィストロンは、第2四半期のノートPC出荷台数は前期比5〜10%減少すると予測した。メモリー価格の高騰で、下半期の出荷は上半期(1〜6月)を下回る可能性があると説明した。
ウィストロンの1~5月の連結売上高は1兆4200億元で、前年同期の2.1倍、同期として過去最高だった。
ウィストロンの林憲銘・董事長は先日の株主総会で、AIバブルは存在しないと述べた。AI産業は今後、10倍以上に成長する余地があると語った。
ウィストロン傘下の緯穎科技の5月の連結売上高は前月比1.6%増、前年同月比18.2%増の840億5000万元だった。
緯穎科技の1~5月の連結売上高は前年同期比45.1%増の4432億8900万元で、同期として過去最高だった。
■予想以上のAI需要、部品不足続く
インベンテックの5月の連結売上高は前月比2.3%減、前年同月比35.3%増の828億800万元で、3月、4月に続く800億元台で、過去3番目の高水準だった。ノートPC出荷台数は150万台で、前月と同水準、前年同月比16.7%減少した。
インベンテックは、第2四半期のノートPC出荷台数が前期と同水準、サーバーは前期比10%増加すると予測した。
インベンテック幹部は、足元のAI需要が従来予想を大きく上回るため、サプライチェーン(供給網)で多くの部品が供給不足になっていると説明した。例えば、中央演算処理装置(CPU)の増産は28〜29年の予定のため、まだ供給逼迫(ひっぱく)が続くと予測した。
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