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エバー航空、「AI需要で貨物運賃は青天井」(トップニュース)


ニュース 運輸 作成日:2026年6月30日_記事番号:T00129322

エバー航空、「AI需要で貨物運賃は青天井」(トップニュース)

 航空大手の長栄航空(エバー航空)の孫嘉明・総経理は29日、AI(人工知能)サーバーや部品の緊急受注で、エバー航空のチャーター便や貨物スペース需要が増えており、貨物運賃は7月から1キログラム当たり300台湾元(約1500円)がニューノーマル(新常態)となっていると説明した。需要期の下半期(7~12月)は上半期(1~6月)を上回る見通しで、緊急受注の輸送運賃はまだまだ上昇すると予測した。30日付経済日報などが報じた。

/date/2026/06/30/00eva_2.jpgエバー航空の孫・総経理は、26日に就航した台北(桃園)~ワシントンD.C.(ワシントン・ダレス)路線は週4便だが、早ければ来年にも1日1便に増便すると説明した(29日=中央社)

 孫・総経理は、AIサーバーの需要が続き、貨物機チャーターの需要が増加していると説明した。世界のAI産業の80%が台湾の電子部品を必要としており、年末まで運賃は高止まりする見通しだと述べた。

 孫・総経理は、AIサーバーはテック業の航空貨物便の40~50%を占めていると指摘した。サーバーは大きくて重く、単価が高い。旅客機の床下貨物スペース(ベリー)に収納するのは困難で、貨物機チャーターが必要と説明した。貨物機チャーターは不足しており、緊急受注があれば、顧客は運賃が高くても利用する状況だと述べた。

 エバー航空は、航空貨物便の需要拡大に対応するため、ボーイング777-300ERの旅客機3機を貨物機に改修し、貨物機を12機に増やす計画だ。年末に改修を始める予定で、1機当たり4~6カ月かかる。完成後は需要が強い北米や東南アジア路線に投入する。需要次第では、貨物機の購入も検討する。

 孫・総経理は、AIブームとなる前は、毎週月曜と火曜は航空貨物便の需要が少なかったが、現在では多くの顧客が週末に生産を急ぎ、月曜や火曜に出荷していると明かした。

 桃園国際空港の近くにある自由貿易港地域(FTZ)、遠雄自由貿易港区(ファーグローリーFTZ)の統計によると、かつて月曜の航空貨物便の出荷は400~500トンで、金曜の1000トンがピークだった。現在は月曜は800トン、水曜日は1000トン、金曜は1800トンに上る。平均出荷量は1200トンで、過去最高を更新した。

 エバー航空の5月の航空貨物便の輸送量は前年同月比2.32%減少の7万896トンで、売上高は前年同月比41.54%増の64億8500万元だった。

■年内にもインド就航

 孫・総経理は、年内にも台北(桃園)~インド・デリー路線を就航すると語った。インドから北米への旅行客の台湾での乗り継ぎ(トランジット)を見込む。

 エバー航空の乗り継ぎ客は30%を占め、北米路線では乗り継ぎ客が50~60%を占めると説明した。