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発がん性物質検出の食用油、王品など224社に出荷(トップニュース)


ニュース 食品 作成日:2026年7月3日_記事番号:T00129396

発がん性物質検出の食用油、王品など224社に出荷(トップニュース)

 台中市の食用油メーカー、中聯油脂(セントラル・ユニオン・オイル、CUOC)が生産した大豆サラダ油から、基準値の4倍を超える発がん性物質のベンゾピレンなどが検出された問題について、台中市食品薬物安全処は2日、中聯油脂から食用油大手の▽泰山企業、▽福寿実業、▽福懋油脂(フォルモサ・オイルシード・プロセッシング、FOPCO)──に出荷された1300トンは、大手食品メーカーや王品集団、路易莎珈琲(ルイサコーヒー)などの飲食店、ホテルなど224社に販売されていたと発表した。衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA、食薬署)はきょう3日正午までに問題の食用油を回収するよう命じた。3日付自由時報などが報じた。

/date/2026/07/03/00oil_2.jpg彰化県政府衛生局は、スーパー最大手の全聯福利中心(PXマート)や量販店の大全聯(旧・大潤発)、万家福などに販売されていたと説明した(2日=中央社)

 中聯油脂が生産した大豆サラダ油は、発がん性物質のベンゾピレンが1キログラム当たり8.1マイクログラムと基準値の4倍を超えて検出されたほか、ベンゾ[a]アントラセン、クリセン、ベンゾ[b]フルオランテンが基準値を超えて検出された。

 台中市食品薬物安全処によると、これらの大豆サラダ油は4月8~10日に▽福懋油脂、588トン、▽福寿実業、421トン、▽泰山企業、291トン──が出荷された。3社は22ロット、18種類の製品に加工し、計224社に販売した。問題がある食用油は合計1300トンに上るが、4月から販売されていたため、現時点で回収できたのは5.7トン余り。

 台中市食品薬物安全処によると、問題のある食用油の出荷先は224社で、▽食品大手の聯華食品工業や桂冠実業(ローレル・エンタープライゼズ)、▽レストランチェーン最大手の王品集団、コーヒーチェーン大手のルイサコーヒー、回転ずしチェーン最大手、争鮮(スシ・エクスプレス)などの飲食店チェーン、▽統一集団の量販店「万家福(プロスペリティ・プラザ、旧・家楽福=カルフール)」やスーパーマーケット「楽家康(ユニプロスペリティ)」を運営する康達盛通生活事業(ユニプロスペリティ・ライフスタイル)、▽台北晶華酒店(リージェント台北、台北市中山区)などを展開するホテル最大手の晶華国際酒店(フォルモサ・インターナショナル・ホテルズ、FIH、シルクスホテルグループ)──など、有名企業も多数含まれていた。

 王品集団は、社内調査の結果、麻辣(マーラー)鍋「青花驕」のスープなど、高雄市と屏東県の18店で使用していたと説明した。既に使用を停止した。

 ルイサは、在庫を調べ、使用されていないことを確認したと説明した。

 FIHは、従業員向けレストランで使用していたが、一般客向けレストランには使用していないと説明した。

■日本に一部輸出

 食品大手の聯華食品は、問題の食用油を使用していた販売中の商品は冷凍食品の「荷卡炙り明太子鮭焼きおにぎり」と「荷卡極上定番おにぎり」だけだったと説明した。同社は、販売店に店頭からの撤去を通知し、自主回収を開始した。

 南投県政府衛生局は、県内の華南食品工業が問題がある食用油を9トン購入し、使用した瓶入りメンマ「華南玉筍」「椒麻鮮筍」の一部を日本や北米、ニュージーランドに輸出していたと説明した。

 問題がある食用油の多くは、業務用の一斗缶サイズの食用油として販売されていた。台北市、新北市の学校57校が給食に使用していた。

 当局は、ケータリング業者、夜市(ナイトマーケット)の屋台、朝食店、レストランなどの検査を進めている。

 食薬署はきょう3日正午までに問題の食用油を回収するよう命じた。

■卸し先の検査で発覚

 今回の問題発覚は、卸し先の南僑油脂事業が食用油を検査し、異常を確認したことがきっかけだ。サプライヤー経由で、中聯油脂に通知した。

 石崇良・衛福部長は、中聯油脂が4月に食用油を生産した際、自主検査で合格していたと説明した。福寿実業は入荷後、半年ごとに検査しており、2月の検査では異常はなかった。

 中聯油脂は、社内で調査し、サンプルを検査機関に送っており、2日以内に原因を公表する予定だと説明した。

 石・衛福部長は、再発防止のため、企業の自主検査の頻度を引き上げることなどを検討すると説明した。