ニュース 食品 作成日:2026年7月9日_記事番号:T00129504
衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA、食薬署)は8日、食用油大手の泰山企業から7日に基準値を超える発がん性物質のベンゾピレンが検出されたと報告があった調合油(ブレンド油)「泰山好理調合油(600ミリリットル)」について、原料に使われていたのは中聯油脂(セントラル・ユニオン・オイル、CUOC)が5月12日に生産したロットの大豆サラダ油で、現在、問題になっている4月4日に生産したロットの1300トンとは異なると説明した。石崇良・衛福部長は9日、問題が続いており、中聯油脂が4〜6月に生産した全ての油脂製品、これらを原料とした食用油、食用油を使用した製品を10日正午までに店頭から撤去するよう命じた。9日付自由時報などが報じた。
彰化県政府衛生局は8日、泰山企業は在庫と回収した大豆サラダ油10トン廃棄処分したと説明した(8日=中央社)
食薬署は当初、5月12日生産分の出荷停止と回収を命じていた。きょう9日、5月12日生産分の出荷先や使用された製品名を公表する予定だ。食用油問題の影響がさらに広がる可能性がある。
中聯油脂が5月12日に生産した大豆サラダ油は1300トンで、出荷先は▽泰山企業、410トン、▽福寿実業、530トン、▽福懋油脂(フォルモサ・オイルシード・プロセッシング、FOPCO)、370トン──。
中聯油脂は1995年、▽泰山企業、▽福寿実業、▽福懋油脂──が共同出資で設立した。台中港区に工場がある。
■SGS検査は合格
彰化県政府衛生局によると、泰山企業の調合油から基準値を超える1キログラム当たり2.5マイクログラムのベンゾピレンが検出されたと報告があった。泰山企業は、調合油を996ケース(1ケース24缶入り)生産し、そのうち642ケース(約1万5000本)を出荷した。残り354ケースは在庫として残っている。製品は、7月3日までに店頭から撤去され、現在は市中で販売されていない。
台中市政府衛生局は8日、中聯油脂に立入検査を実施した際、中聯油脂が提示したSGS検査証明書では、5月12日生産の大豆サラダ油は各種数値が基準値を上回っていなかったと説明した。4~7月生産分のうち検査が完了した5~6ロットも問題は確認されなかった。泰山企業の調合油は、オリーブオイル、ひまわり油、菜種油(キャノーラ油)などもブレンドされており、中聯油脂の大豆サラダ油以外の問題の可能性もあると指摘した。
一方、彰化県政府衛生局は、検査したサンプルが異なるため、検査結果が違った可能性があると指摘した。
■予防措置の回収、401品目に拡大
中聯油脂が4月4日に生産した大豆サラダ油1300トンのうち、8日正午までに49トンが回収された。食薬署はきょう9日、4~6月に生産された製品30ロットの検査結果を発表する予定だ。
この大豆サラダ油を使用した製品は、含有率に関わらず、予防措置として、店頭からの撤去や販売停止が命じられている。食薬署が8日に公表した回収製品リストは401品目となり、前日より169品目増えた。食品大手の聯華食品工業が受託生産しているコンビニエンスストアの調理済み食品のほか、食品メーカー大手や飲食店も多く含まれている。
石・衛福部長は8日、企業と協議し、回収対象の製品はレシートを提示しなくとも、返品できるようにする方針だと説明した。
■総経理ら事情聴取
台湾台中地方検察署(台中地検)は8日、6日に▽中聯油脂、▽泰山企業、▽福寿実業、▽福懋油脂、▽南僑油脂事業──を捜査し、中聯油脂の余凌冲・総経理や品質保証課の副課長、南僑油脂の工場長を取り調べた。
台中地検は8日、中聯油脂を捜査した(8日=中央社)
検察は、▽原因は原材料だったのか、製造工程に問題があったのか、▽異常を発見後にすぐ対応しなかったのか──などを捜査し、食品安全衛生管理法(食安法)違反の有無や、刑事責任の必要性を判断する。
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