ニュース その他分野 作成日:2026年7月14日_記事番号:T00129588
中央研究院(中研院)経済研究所は13日、2026年の域内総生産(GDP)成長率予測を10.16%と、2025年12月時点の3.71%から6.45ポイント上方修正した。台湾の主要シンクタンクで最も楽観的な予測だ。中東危機が長期化する中でも、世界のAI(人工知能)投資で、台湾の輸出は高い成長が続き、個人消費も堅調と予測した。14日付工商時報などが報じた。

26年GDP成長率予測は、国泰金融控股(キャセイ・ファイナンシャル・ホールディングス)と国立台湾大学の産学連携チームが6月17日に発表した10.1%が次いで高い。行政院主計総処は5月29日時点の予測が9.64%で、8月末までに最新予測を発表する予定だ。
中研院経済研究所の林常青・研究員は、昨年12月の発表時点では、米国との相互関税協議は合意に至っておらず、不確実性が高かったと語った。現在は、米国の関税問題が一段落した上、世界のAIハードウエア需要が景気循環(景気サイクル)を超えたスーパーサイクルに入ってため、大幅に上方修正したと説明した。AIトレンドで、台湾の景気は「朝日が上る」ように、他の産業にも波及すると語った。
■AI需要で株高
中研院経済研究所の予測では、26年の民間投資の成長率は9.79%で、従来予測より7.98ポイント引き上げた。モノとサービスの輸出成長率予測は23.02%で14.61ポイント引き上げた。輸入成長率予測は21.91%で、13.71ポイント引き上げた。

個人消費の成長率予測は3.6%で、1.47ポイント引き上げた。下半期(7~12月)も労働市場の安定が続き、企業の成長で株式市場が活性化し、株高の資産効果で、消費が増えると予測した。
26年の消費者物価指数(CPI)上昇率予測は1.95%と、0.35ポイント引き上げた。生産者物価指数(PPI)上昇率予測は10.69%と、11.08ポイント引き上げた。
■インフレ懸念高まる
消費者のインフレ懸念も高まっている。
中研院経済研究所が13日発表した調査で、中東危機によるエネルギー価格上昇を受け、市民の63.2%が1年後の生活費が上昇していると予測した。生活費の上昇率予測は平均8.77%だった。そのうち、交通やエネルギーは15.9%、食費(外食含む)は12.5%だった。

市民の92.9%は、1年後の消費者物価指数(CPI)は上昇していると予測した。上昇率予測は平均2.2%で、中央値は1.75%だった。
中研院の彭信坤・副院長は、消費者の物価に対する肌感覚を反映したと説明した。
調査は3月11〜29日に実施し、有効回答2324件を得た。
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