HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

DRAM不足深刻、TSMCのアップル向け出荷停滞か【図表】(トップニュース)


ニュース 電子 作成日:2026年8月7日_記事番号:T00130073

DRAM不足深刻、TSMCのアップル向け出荷停滞か【図表】(トップニュース)

 テック業界を専門とする独立系ジャーナリストのティム・カルパン氏によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、DRAM不足の影響で、アップルが9月に発表するとみられるスマートフォン、iPhone18(仮称)シリーズに搭載するプロセッサー「A20プロ」の出荷が滞っているようだ。受注規模は10億米ドルとされる。TSMCは6日時点でコメントしていない。7日付経済日報などが報じた。

/date/2026/08/07/25tsmc_2.jpg

 アップルのプロセッサーA20プロは、TSMCの最先端2ナノメートル製造プロセスを採用するとされる。カルパン氏によると、プロセッサーの製造は完了しており、残るはパッケージング(封止)技術のWMCM(ウエハーレベル・マルチチップ・モジュール)でプロセッサーとDRAMをパッケージングするだけだが、DRAMが供給不足で、実行できない状況だ。DRAM待ちで、出荷できない大量のプロセッサーが、工場に積み上げられている。

 カルパン氏によると、アップルはiPhone18やiPhone18プロ、折りたたみ式のiPhoneウルトラの発表まで6週間を切る中、組み立てメーカーが協力し、DRAMの調達を急いでいる。アップルはメモリー大手の米マイクロン・テクノロジーへの依存が高いが、SKハイニックスやサムスン電子からも調達しているとされる。

 カルパン氏は、アップルと組み立てメーカーはiPhone18シリーズの初回出荷を満たせると見込んでいるものの、在庫消化が進めば、オンライン注文の待ち時間が長引くと説明した。サプライチェーン(供給網)関係者は、iPhoneウルトラを安定供給できるかは、DRAM供給にかかっていると指摘した。

■モバイル向けCoWoS

 TSMCがアップルのプロセッサーに採用するパッケージング技術のWMCMは、10年以上採用してきた集積ファンアウト(InFO)技術からの変更で、モバイル端末向けのチップ・オン・ウエハー・オン・サブストレート(CoWoS、コワース)といえる。

 TSMCは、新竹科学園区(竹科、新竹サイエンスパーク)宝山工場(Fab20)と南部科学園区(南科、南部サイエンスパーク)楠梓園区(高雄市楠梓区)高雄工場(Fab22)で2ナノで生産している。そのうち高雄工場がアップルのプロセッサーの主な生産拠点だ。

 WMCMは、竹科龍潭科学園区(龍科、桃園市龍潭区)の先進パッケージング(アドバンスドパッケージング)AP3工場の試験生産ラインで導入されており、南科の嘉義園区(嘉義県太保市)のAP7工場が完成後は、AP7工場が主要生産拠点となる。