HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

11月統一地方選挙の候補者出揃う、新北市が焦点【図表】(トップニュース)


ニュース 政治 作成日:2026年9月7日_記事番号:T00130634

11月統一地方選挙の候補者出揃う、新北市が焦点【図表】(トップニュース)

 11月28日投開票で、全22県市の首長や議員を選ぶ統一地方選挙の立候補の届け出が4日、締め切られた。頼清徳・政権(民進党)にとって初の中間選挙の位置付けだ。最大野党の国民党は現在、15県市で首長を務めており、現状維持を狙う。与党の民進党は現在5県市しかなく、台北市、新北市、台中市などを加えた7~9県市を目指す。特に新北市長選が、与野党の勝敗を分けると目されている。5日付自由時報などが報じた。

/date/2026/09/07/00dpp_2.jpg民進党の新北市長選の公認候補の蘇氏(中)は5日、板橋区で選挙対策本部の発足式を開いた。賴清德・総統(左)や蔡英文・前総統(右)も応援に駆けつけた(5日=中央社)

 最大野党の国民党は現在、全22県市のうち台北市、新北市、桃園市、台中市の4直轄市を含む15県市で首長を務めている。民進党は、台南市と高雄市の2直轄市に嘉義県、屏東県、澎湖県を加えた計5県市で首長を務めている。 残り2県市の現職は、24年に第2野党の台湾民衆党を離党した高虹安・新竹市長(現在は無所属)と、金門県の陳福海・県長(台湾民衆党)だ。

/date/2026/09/07/00kmt_2.jpg国民党の新北市長選の公認候補の李氏(前右2)は5日、蒋・台北市長(前左2)とともに、新北市板橋区の廟(びょう)で当選を祈願した(5日=中央社)

■新北市、民進党が追い上げ

 民進党は、台北市、新北市、台中市で、空中戦(テレビやインターネットを通じた選挙活動)に注力する方針だ。

 台北市では、現職の蒋万安・台北市長(国民党)が依然リードしているが、▽10歳の女児が自宅で性被害に遭い、4度も助けを求めたが、台北市政府が8カ月にわたり保護に踏み切らなかった、▽台北市長の息子が米国国籍を持ちつつも、台北市政府の交換留学制度に合格した──などのネガティブ材料が持ち上がっている。民進党の公認候補の沈伯洋・立法委員は、市政の改革を訴え、追い上げを図る。

/date/2026/09/07/00tmd_2.jpg高・新竹市長(中)は2日、台湾民衆党の柯文哲・前主席(党首、右)と国民党の鄭麗文・主席(左)とともに、新竹市長選の届け出を提出した(2日=中央社)

 新北市では、国民党の李四川・前台北市副市長(68歳)が世論調査でリードしているが、民進党の蘇巧慧・立法委員(50歳)が逆転することもある。民進党の蘇巧慧・立法委員は、かつて台北県(現・新北市)長を歴任した蘇貞昌・元行政院長の娘で、若年層の支持を集めている。

 民間シンクタンクの印太戦略智庫(インド太平洋戦略シンクタンク、IPST)執行長(CEO、最高経営責任者)を務める矢板明夫氏は、▽新北市では、2005年末から国民党が首長を務めているが、大きな変化がなかったため、交代を望む声が上がっている、▽国民党の李氏は、家族や親族のトラブルが発覚した際、公の場での説明を避けた──などが苦戦の原因と指摘した。

■野党連合、一部決裂

 民進党と国民党はそれぞれ直轄市長・県市長の候補者19人を届け出た。

 民進党は、花蓮県で無所属の張峻・花蓮県議会議長を支持し、離島の金門県と連江県(馬祖列島)では候補者を出さなかった。

/date/2026/09/07/31mayor_2.jpg

 国民党は今年3月、台湾民衆党と、統一地方選挙での協力について協定を締結しており、新竹市では高・新竹市長を支持し、嘉義県では台湾民衆党の張啓楷・前立法委員を立てた。国民党関係者は、現有ポストのうち、少なくとも3〜4県市を失うとみている。現時点では、彰化県、宜蘭県、嘉義市、新竹県を失う可能性があり、新北市、基隆市、花蓮県も危ういとの認識だ。

 国民党と台湾民衆党は当初、▽新竹県、国民党の候補、▽新竹市、現職の高・新竹市長、▽新竹県竹北市、台湾民衆党の候補──を立てるはずだったが、竹北市長選には、▽邱臣遠・台湾民衆党新竹党部主任委員、▽国民党の呉旭智・新竹県議会議員──のいずれも立候補を届け出た。台湾民衆党は6日、党員に対し、新竹県長選で国民党の徐欣瑩・立法委員を応援すれば、処分すると通告した。国民党関係者によると、国民党が市長、台湾民衆党が副市長を務める基隆市の協力関係もぎくしゃくしているようだ。

/date/2026/09/07/32mayor_2.jpg

 彰化県や花蓮県では、国民党党内の足並みが揃っておらず、情勢が不利とみられている。

■住民投票も同日実施

 中央選挙委員会(中選会)の発表によると、全22県市の首長に計81人が立候補を届け出た。直轄市、県市の首長や議員など立候補者は合計1万9695人で、1万1051個のポストを争う。

 統一地方選挙は、▽直轄市長、▽直轄市議会議員、▽県市長、▽県市議会議員、▽郷・鎮・県轄市長、▽郷・鎮・県轄市民代表、▽直轄市山地原住民区長、▽直轄市山地原住民区民代表、▽村長・里長──という9種類の地方公職選挙を行う。同日、脱原発政策の撤回の是非を問う住民投票も行う。