ニュース 電子 作成日:2026年10月2日_記事番号:T00131102
国家科学及技術委員会(国科会、NSTC)は1日の科学園区審議会で、台塑集団(台湾プラスチックグループ、FPG)傘下のDRAM台湾最大手、南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)が南部科学園区(南科、南部サイエンスパーク)屏東園区に屏東支社を設立することなど13件の投資計画を承認した。南亜科技の投資額は公表しなかった。業界では、新工場1棟を建設するには少なくとも1000億台湾元(約5000億円)かかるとの見方が出ている。2日付工商時報などが報じた。

国科会の発表によると、南亜科技の屏東工場は、主に先進半導体の3D(3次元)パッケージング(封止)とテスティング(検査)を行う。シリコン貫通電極(TSV)とウエハー積層技術を用い、大容量・高帯域幅・低遅延・低消費電力のメモリーモジュールを開発する。AI(人工知能)向けの高帯域幅と高性能のメモリー需要に応える。
国科会は、南亜科技の入居で、南部の半導体産業の集積、人材育成が進むと説明した。
■スピード重視で雲林県を断念か
当初、南亜科技の新工場の建設地として、雲林県虎尾鎮の虎尾産業園区も候補に上がっていた。業界関係者は、AI向けハイエンドメモリーや先進封止需要は待ったなしの状況だが、虎尾産業園区は農業用地の用途変更、水資源の環境影響評価などの手続きがあり、着工まで2〜3年かかるものの、屏東園区なら既に用地が整備されていると指摘した。
雲林県政府は、虎尾産業園区は農業用地で、2024年3月から26年9月の間に7回、用途変更の審査を申請したが、農業部の同意に至らなかったと説明した。雲林県政府は3月から南亜科技とも何度も協議したが実現せず、残念だと表明した。
国科会の呉誠文・主任委員は、最終的には南亜科技が決定したことで、政治的な意図はないと述べた。
国科会の科学園区審議会で1日、投資計画13件を承認し、4件が非公開で、投資額は合計512億1900万元だった。他に20件の増資計画があり、増資額は合計849億2000万元だった。
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