ニュース 電子 作成日:2026年10月30日_記事番号:T00131610
液晶パネル大手、友達光電(AUO)は29日の業績説明会で、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)に、中部科学園区(中科、中部サイエンスパーク)の第5世代工場「L5C」と第7.5世代工場「L7」を388億台湾元(約1900億円)で売却すると発表した。売却益は185億元を見込む。マイクロ発光ダイオード(LED)、光通信、AI(人工知能)関連や半導体の先進パッケージング(封止)などの新規事業や新技術に充てると説明した。一方、人工知能(AI)サーバーやノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)への華亜科技園区(桃園市亀山区)の工場などの売却については、時期などについて合意に至らず、中止したと説明した。30日付経済日報などが報じた。

AUOがTSMCに売却する中科の2工場は、使用面積が16万6000坪。AUOの彭双浪(ポール・ポン)董事長は、2工場は現在も操業中で、手続きが必要なため、年内に売却益を計上できないと説明した。
AUOは今年7月、クアンタに華亜科技園区の「L3D」「L5D」の2工場を197億元で売却すると発表していた。AUOは、引き続き売却先を探すと説明した。
クアンタは当初、2027年第4四半期(10〜12月)に引き渡しを受け、AIサーバーの組み立てや検査に使用する計画だった。クアンタは29日、AIサーバーの生産計画に影響はなく、契約前だったため、財務への影響もないと説明した。
AUOの彭・董事長は、工場売却などの資産の整理はこれで一段落すると述べた。
■今年の設備投資、300億元に迫る
AUOは29日、設備投資57億2800万元を承認した。今年はこれまでに240億元を承認している。
彭・董事長は、新技術について、光通信分野では光エンジンに注力すると説明した。1〜2年後に量産ラインへの投資を開始する予定だ。
このほか、拡張現実(AR)グラス(眼鏡)向け光導波路や低軌道(LEO)衛星用アンテナをサンプル出荷した。半導体の先進パッケージング向けガラス基板は、顧客と仕様を検討している段階だ。
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