ニュース その他分野 作成日:2014年7月22日_記事番号:T00051692
経済部統計処が21日発表した上半期の輸出受注は前年同期比5.4%増の2,204億6,000万米ドルで上半期として過去最高だった。6月の輸出受注は388億2,000万米ドル、前年同月比10.6%増と5カ月連続のプラス成長で、春節(旧正月)要因を除けば過去1年半で最大の伸びとなった。半導体、DRAMなど電子製品が17%増えたのは、宏達国際電子(HTC)の「HTC One(M8)」や華碩電脳(ASUS)の「Zenfone」などハイスペック・低価格スマートフォンの急成長によるものだ。22日付蘋果日報などが報じた。
林麗貞統計処長は、世界景気回復でモバイル端末需要が衰えを見せず、電子製品の6月輸出受注は97億9,000万米ドルに増えたと指摘。情報通信製品の6月輸出受注は前年同月比8.8%増の102億米ドルで、今年最高だった。マイクロソフト(MS)のウィンドウズXPサポート終了が買い替えを促進し、近年モバイル端末に押され気味だったパソコン需要が回復に転じたためだ。
一方、液晶パネルなど精密機器は5.8%減の27億米ドルと、14カ月連続のマイナス成長だった。林処長は、液晶パネルは中国パネルメーカーの台頭や韓国メーカーとの低価格競争で、来年はさらに価格が下がる恐れがあると指摘した。
海外生産比率上昇、中韓FTA視野
6月の海外生産比率は52.1%と今年最高となった。情報通信製品は90.7%以上と過去最高で、精密機器は56.4%だった。中韓が自由貿易協定(FTA)の年内妥結を目指す中、メーカーは台湾から出荷する場合の高い関税率を回避するために、台湾で受注して海外で生産するしかないようだ。
中国、最大の輸入相手に
一方、財政部統計処によると、上半期の輸入総額は1,372億米ドルで前年同期比1.1%増加した。中国からの輸入額は230億4,000万米ドルで1割以上増え、輸入総額の17%を占めた。日本からは208億4,600万米ドル。中国からの輸入額は昨年第3四半期以降、日本を上回っている。葉満足統計処長は、今年通年でも日本を上回り、中国が台湾にとって最大の輸入相手になると予測した。
中国からの輸入は電子製品、基本金属など農工原料が中心で、台湾で加工して再輸出するものが多い。この他、中国の新興スマホメーカー、小米科技(小米、シャオミ)の製品が台湾人にも好評で、携帯電話などの通信情報製品の昨年の輸入額は52億6,000万米ドル、今年上半期は2%減ながら24億米ドルに上った。
日本からの輸入は自動車が中心で、近年の輸入額は毎年25億米ドルを超えている。
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