ニュース 機械 作成日:2025年7月30日_記事番号:T00123169
人工知能(AI)ロボットのユニコーン企業、米デクスタリティ(Dexterity)は29日、工作機械部品大手、上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)と戦略的提携を結んだと発表した。ハイウィンは、倉庫で物品のピッキングや梱包ができる、デクスタリティのAIロボット「Mech(メック)」のロボットアームを生産する。年末か来年初めに量産に入る予定だ。30日付工商時報などが報じた。
メック(デクスタリティのリリースより)
ハイウィンの卓永財・総裁は、ハイウィンと傘下の大銀微系統(ハイウィン・マイクロシステム)で、ハーモニック減速機、ドライバ、モーターなどの重要部品も提供すると説明した。AIとマーケティングはデクスタリティが担当する。
ハイウィンの卓文恒・董事長は、メックは宅配、物流、小売り、電子商取引(EC)など、柔軟性が求められるフィジカルAI(物理AI)市場で優位性があると指摘した。ハイウィンはロボットの売上高構成比が10%以上に上昇する見込みだ。
■アマゾンが試験運用
メックは、デクスタリティが3月に発表した移動型双腕ロボットで、片腕で65ポンド(約30キログラム)の荷物を、最高8フィート(約2.4メートル)まで持ち上げることができる。搭載されたAIで、ランダムに並んだ物品の積み重ね、狭い空間での両腕の協調などができる。
ハイウィンは、メック向けに、軽量の8軸ロボットアームを開発した。強度と重量を最適化し、倉庫に導入しやすい。米国労働安全衛生局(OSHA)の単独作業による荷重制限を超える耐荷重性能を備える。
メックの少量生産機は米国のEC大手、アマゾンの倉庫センターで試験運用し、テストを完了した。
台湾では、機械・電子業界の6団体が共同で「台湾AIロボット産業大連盟」を今月22日に発足させたところだ。2030年にAIロボット産業の生産額1兆台湾元(約5兆円)を目標に掲げている。
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