ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

ジャイアント、中国で電動アシスト自転車を強化(トップニュース)


ニュース その他製造 作成日:2025年9月8日_記事番号:T00123977

ジャイアント、中国で電動アシスト自転車を強化(トップニュース)

 自転車製造最大手、巨大機械工業(ジャイアント・マニュファクチャリング)の劉湧昌・董事長は5日、来年から中国で電動アシスト自転車(eバイク)を強化すると表明した。初年度の販売目標は10万台、1台当たり300米ドル。年間売上高10億台湾元(約44億円)を創出する見通しだ。5年以内に電動アシスト自転車の売上高構成比を50%に引き上げる目標だ。6日付経済日報が報じた。

/date/2025/09/08/00giant_2.jpg卓・行政院長(前左2)は5日、台中市を訪れ、ジャイアントなど自転車業界と交流した(5日=中央社)

 統計によると、中国の電動アシスト自転車市場規模は年間5000万台。▽ヤディア(YADEA)、▽アイマ(AIMA)、▽台鈴(TAILG)、▽新日電動車──など中国ブランドが中心だ。ジャイアントの中国での年間販売台数は7000台足らず。

 中国は9月1日から電動アシスト自転車に対する安全規制(電動自行車的安全技術規範、いわゆる新国標)を施行した。業界では、審査の厳格化で、台湾メーカーにチャンスがあるとみられている。

 劉・董事長は、中国には販売店が3240店あり、ジャイアントは世界的に有名なブランドで、品質も優れているので、競争力があると自信を示した。

 ジャイアントの電動アシスト自転車の今年上半期(1~6月)の売上高構成比は21%だった。かつて30%に上ったこともあった。

■欧州市場は回復

 劉・董事長は、中国市場は景気見通しが立たず、競合が値下げで販促しているので、ジャイアントの今年の販売見通しは160万台で、前年比30%減少すると予想した。

 一方、欧州市場は既に回復しており、顧客からの受注は20%増加したと述べた。台湾元相場も最近は安定していることから、下半期(7~12月)の業績は前期を上回ると予想した。

■元高に苦言

 卓栄泰・行政院長は5日、ジャイアントをはじめ、自転車業界の代表者と懇談した。その際、劉・董事長は、台湾元高と米国の相互関税で、台湾の自転車産業は苦境に立たされており、台湾元為替相場を1米ドル=32.5元台に誘導してほしいと提言した。

 米国は台湾に20%の相互関税を課している。電動アシスト自転車の関税は20%、自転車は従来の関税率11%に20%の相互関税が上乗せされ、合計31%となった。

 

【セミナー情報です】
一度の違反が会社を揺るがす!営業秘密法の概要と違法の境界線セミナー。営業秘密法と違反事例を紹介します。営業秘密法の日本語版も贈呈します。9月25日開講。
検索は「ワイズ、営業秘密法」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/123691.html