ニュース 電子 作成日:2025年9月10日_記事番号:T00124038
米アップルは9日(台湾時間10日)、生成AI(人工知能)機能を搭載したスマートフォン新製品、iPhone17シリーズ3機種とiPhone Air(エア)の計4機種を発表した。初めて登場したiPhoneエアは、厚さがわずか5.6ミリとこれまでで最も薄い。台湾では12日午後8時から予約受け付けが始まり、19日に発売する。価格は標準モデルのiPhone17で昨年と同水準の2万9900台湾元(約14万5000円)から。中央社電などが伝えた。
iPhoneエア(アップルのリリースより)
価格は標準モデルのiPhone17が2万9900元から、iPhone17プロとiPhone17プロマックスが3万9900元からで、いずれも昨年と同水準。iPhoneエアは3万6900元から。
iPhoneエアは、初めて端末の両面にセラミックシールドを採用し、前面のパネルは従来の3倍の耐傷性で、耐久性を高めた。また、アップル自社開発チップが多く搭載されており、省エネ性能が高い。
またiPhoneエアは、前後のカメラで同時に動画撮影できる「デュアルキャプチャビデオ」機能で、自分と周囲の環境を一度に記録できる。
iPhoneエアとフラッグシップ(旗艦機種)のiPhone17プロシリーズはアップルのプロセッサー「A19プロ」を搭載し、標準モデルのiPhone17は「A19」を搭載する。いずれもファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の3ナノメートル製造プロセスを採用した。
6.3インチのPhone17は、4800万画素のカメラを搭載している(アップルのリリースより)
元大証券投資顧問によると、TSMCをはじめ、▽スマートフォン向け光学レンズ最大手、大立光電(ラーガン・プレシジョン)、▽フレキシブルプリント基板(FPC)大手、臻鼎科技(ZDT)、▽電子機器受託製造サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)──などの貢献度が高い。iPhoneの世界市場シェアは19~20%で、今年は2億3500万台が販売される見通しだ。3割は米国市場向け。
■米国関税コストを自社で吸収か
アップルは、米国の相互関税コストがかかる中、価格をほぼ据え置いた。韓国のサムスン電子、アルファベット傘下のグーグル、中国のスマホブランドとの競争が視野にあるようだ。アップルは以前、関税コストで四半期で10億米ドル超の損失がもたらされると予測していた。
市場調査会社、IDCのデバイス・消費者研究部門責任者のトム・メイネリ氏は、アップルも他のサプライヤー同様、関税の影響で、特に米国で、下半期(7〜12月)は消費者の購買意欲が弱まると考えていると述べた。
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