ニュース 農林水産 作成日:2025年11月10日_記事番号:T00125191
衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA、食薬署)は9日夜、彰化県埤頭郷の養鶏場、文雅畜牧場から出荷された鶏卵から殺虫剤フィプロニルの代謝物フィプロニルスルホンが0.3ppm検出され、基準値0.1ppmを超えていたと発表した。鶏卵15万個が、▽桃園市、▽新竹県、▽台中市、▽彰化県、▽台南市、▽高雄市──など10県市のスーパーマーケットの全聯福利中心(PXマート)などに卸されており、回収や販売停止を指示した。10日付中国時報などが報じた。
彰化県衛生局の葉彦伯・局長は、消費者に対し、自宅の鶏卵を確認し、鶏卵の印字がトレーサビリティコード「I47045」だった場合、返品するよう呼びかけた(彰化県衛生局リリースより)
彰化県衛生局は4日、文雅畜牧場から出荷され、鶏卵選別包装施設(GPセンター)の鮮健洗選蛋場が販売した鶏卵から基準値超のフィプロニルスルホンが検出されたと報告した。同ロットの鶏卵は10月23日に彰化県で626パック販売されており、在庫を確認したところ83パックしか残っておらず、残り543箱は既に売れていた。
彰化県衛生局が8日、5~6日に文雅畜牧場が出荷した別ロットの鶏卵を検査したところ、10月27日、30日、11月3日に出荷、販売された鶏卵からも、基準値を超える残留農薬が検出された。
■トレーサビリティ番号を確認
鶏卵15万個は、彰化県のほか、▽桃園市、▽新竹県、▽台中市、▽雲林県、▽南投県、▽嘉義県、▽嘉義市、▽台南市、▽高雄市──の全聯や台湾楓康超市などで販売されていた。
全聯は9日、全聯と量販店の大全聯(メガPXマート)で、同ロットの鶏卵を売り場から撤去したと説明した。購入者には、購入した店舗にレシートを持参すれば、返品を受け付ける。
彰化県政府は、回収対象の鶏卵のトレーサビリティ(追跡可能性)コードは「I47045」で、鶏卵に印字されていると説明した。
台湾では2017年に鶏卵から基準値を超えるフィプロニルが検出され、鶏卵にトレーサビリティ制度が導入された。今回初めて、基準値超の残留農薬の鶏卵の追跡に利用された。
彰化県衛生局は、文雅畜牧場は過去に基準値を超える残留農薬が検出されたことはなく、今回10件余りの検査で8件は合格だったため、農薬残留の発生源は他にあるとみて調査している。
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