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TSMCの5月売上高が過去最高、値上げ示唆【図表】(トップニュース)


ニュース 電子 作成日:2026年6月11日_記事番号:T00128998

TSMCの5月売上高が過去最高、値上げ示唆【図表】(トップニュース)

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した5月の連結売上高は前月比1.5%増、前年同月比30.1%増の4169億7500万台湾元(約2兆1100億円)で、過去最高を更新した。AI(人工知能)やハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)の需要が強く、3カ月連続で4000億元を超えた。半導体業界では、TSMCが下半期(7~12月)に先進製造プロセス3ナノメートルの受託生産価格を15%引き上げるとの見方が出ている。11日付工商時報などが報じた。

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 TSMCの1~5月の売上高は前年同期比30.0%増加の1兆9600億元で、同期として過去最高だった。

 TSMCが4月に発表した第2四半期(4~6月)の米ドル建て売上高予測は390億~402億米ドルだった。証券会社は、TSMCの4~5月の売上高は合計8277億元で、第2四半期の売上高目標を達成し、過去最高を更新すると予測した。

 TSMCの魏哲家(シーシー・ウェイ)董事長は6月4日の株主総会で、2026年の米ドル建て売上高は前年比30%増加する見通しに変更はないと述べた。顧客やその顧客から提供された情報によると、今後数年は需要が拡大する見通しだと語った。

■値上げ、排除せず

 半導体サプライチェーン(供給網)関係者は、TSMCは川上の値上げを受け、下半期に受託生産価格を引き上げると明かした。最も需給が逼迫(ひっぱく)している3ナノの値上げ幅は15%と予想されている。

 半導体業界関係者は、TSMCの第2四半期の月産能力は16万~17万5000枚に上るが、AI需要の拡大ペースに全く及ばないと語った。

 TSMCの黄仁昭・財務長(最高財務責任者、CFO)は英BBCのインタビューで、インフレでコストが増加しており、値上げの可能性を排除できないと説明した。ただ、急に4倍、5倍に値上げすることはないと説明した。

 黄・財務長は同インタビューで、AIバブルを否定し、AIトレンドを楽観していると語った。

 また、米国や日本、ドイツなどでの生産拡大は米国や中国の圧力との見方を否定し、海外での工場建設は顧客の需要に応えるためだと説明した。最先端の半導体は今後も変わらず、台湾で生産すると強調した。

■台湾南部で生産拡大

 TSMCは10日、台南市政府と、南部科学園区(南科、南部サイエンスパーク)特定区Aブロックの50年の地上権契約を締結した。2ナノ工場を建設するとみられている。

/date/2026/06/11/00tsmc_2.jpg台南市政府は9日、TSMCの荘子寿・営運廠務副総経理(左1)と、南科特定区Aブロックの地上権契約を締結した(台南市政府リリース)

 南科の屏東科学園区の半導体サプライチェーン専用エリアがあす12日、着工式典を行う予定だ。頼清徳・総統や魏・TSMC董事長が出席する予定だ。

 サプライヤーによると、半導体専用エリアは28ヘクタールで、TSMCがオフィスビル2棟を設置する予定だ。このほか、半導体設備メーカーの帆宣系統科技(マーケテック・インターナショナル、MIC)や華懋科技(デシカント・テクノロジー、DTECH)など7社が入居する予定だ。

 

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