ニュース 食品 作成日:2026年7月16日_記事番号:T00129644
台塑集団(台湾プラスチックグループ、FPG)の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は、半導体向け高純度フッ化水素酸(HF)と電子工業用高純度イソプロピルアルコール(IPA)のオファー価格を引き上げる。AI(人工知能)需要の急増で、半導体の先進製造プロセスの需要が拡大しているほか、中東危機の影響で、化学品の原料価格が高騰しているためだ。同業も追随を示唆した。16日付経済日報が報じた。

業界関係者は、高純度HFとIPAは、AI向けグラフィックスプロセッサー(GPU)や2ナノメートル以降の先進製造プロセスの半導体などの生産に不可欠だと指摘した。
高純度HFは、エッチング、表面処理、洗浄工程に使われ、半導体の歩留まり率に直接影響する。高純度IPAはウエハーやフォトマスク、半導体設備の洗浄に使われ、先進製造プロセスの清浄度を維持するために重要だ。
高純度HFは、台塑とダイキン工業の合弁会社、台塑大金精密化学(フォルモサ・ダイキン・アドバンスド・ケミカルズ、FDAC)が生産しており、市場シェアは55%で、台湾最大手だ。
台塑は、高純度HFの主要材料の硫酸と蛍石の価格上昇が続いており、第3四半期(7~9月)は高純度HFを値上げすると説明した。
台塑大金精密化学は、2027年に高雄市大寮区の大発工場や高雄市仁武区の仁武工場で、増産する計画だ。
電子工業用高純度IPAは、台塑とトクヤマの合弁会社の台塑徳山精密化学(フォルモサ・トクヤマ・アドバンスト・ケミカルズ、FTAC)が生産しており、市場シェアは50%以上。
台塑は、電子工業用高純度IPAの主要原料のプロピレンの価格が上昇したため、コスト増を反映すると説明した。
台塑徳山精密化学は下半期(7~12月)に電子工業用高純度IPA廃液回収施設が完成する予定だ。廃液処理量は年間6万トンで、IPAを5400トン生産できる。
電子工業用高純度IPAの主要メーカーの勝一化工(シャイニー・ケミカル・インダストリアル)は、第2四半期(4~6月)に続き、第3四半期も値上げする可能性があると説明した。
■台塑大金、上場検討か
業界関係者によると、台塑は、台塑大金精密化学を上場させる意欲があるようだ。日本側の了承を得て、手続きを進めるという。
台塑は、社内で意見が上がっていることを認めた。
仮に上場すれば、台プラグループの上場企業は10社となる。▽合成樹脂を手掛ける台塑、▽プラスチック製品や電子材料を手掛ける南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)、▽基礎化学品や化学繊維を手掛ける台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、▽石油精製を担う台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)──の主要4社のほか、DRAM最大手、南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)、半導体用シリコンウエハー大手のSUMCOとの合弁会社、台塑勝高科技(フォルモサ・サムコ・テクノロジー、台勝科、FST)など電子関連も含まれている。
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