ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

第6回 コンタクトレンズもメードイン台湾!ペガビジョン


ニュース 医薬 作成日:2017年1月24日_記事番号:T00068701

台湾産業ココがスゴイ

第6回 コンタクトレンズもメードイン台湾!ペガビジョン

 眼鏡をかけている人がなんだか多い台湾ですが、今回はMRT(都市交通システム)駅などでよく見かけるコンタクトレンズの「ペガビジョン」をご紹介いたします。

/date/2017/01/24/20pega_2.jpg会社帰りに立ち寄りやすい台北MRT中山駅構内の店舗。大部分の店舗で度数を測定できます(YSN)

 ペガビジョンは、MRT駅の構内をはじめ、百貨店やドラッグストアの屈臣氏(ワトソンズ)店舗内、夜市(ナイトマーケット)など繁華街に小規模な店舗を49店(台北市30店、新北市8店、桃園市3店、新竹市2店、台中市2店、台南市2店、高雄市2店)構えています。営業時間は比較的遅く、正午前後から午後10時前後まで、台北市の西門町の店舗はなんと午前2時までです。立地の良さと営業時間の長さから、会社帰りやショッピングのついでに気軽に購入できます。

/date/2017/01/24/20iphone_2.jpgアプリで購入履歴を確認したり、利用ポイントをためたりできます(YSN)

 それでも買う時間がない、買いに行くのが面倒…という方は、6カ月に1回店舗で購入すれば、公式サイトやアプリで注文し、セブン-イレブンの店舗で受け取ったり、自宅まで宅配することが可能です。忙しいビジネスパーソンにも便利ですね。

片目1日10元で

 気になる販売価格は、1日使い捨て(ワンデー)が30枚入りで600台湾元から(旧タイプは500元)。安くないと思うかもしれませんが、1,000元分以上購入すれば、その後1年間は会員価格(最大5割引き)で購入できます。特に毎日コンタクトレンズを着用する人はお得感がありますね。

/date/2017/01/24/lens_2.jpg

 ペガビジョンを利用している台北市勤務の30代の日本人女性に聞いてみると、「アプリで購入履歴が確認できたり、コンビニで受け取ることができるのが便利。価格は安いけれども、付け心地は悪くない」と話してくれました。もう3年使っているそうです。

 台北駅前店の店員は、「若い女性だけでなく、年配の方や男性も利用しています。香港やシンガポール、マレーシアなどから来た旅行者が大量に買い込んで帰ることもあります」と教えてくれました。海外展開は現在、中国だけです。

日本にOEM提供も

 やっぱり日本製や大手ブランドの方が安心…と思う方もいるかもしれませんね。実はペガビジョンは、ロート製薬の1日使い捨てソフトコンタクトレンズ「ロート1dayフレッシュビュー」などにOEM(相手先ブランドによる生産)提供しています。

/date/2017/01/24/20fleur_2.jpgペガビジョンのカラーコンタクトレンズ「Fleur」「美麗海洋」シリーズは、経済部国際貿易局(国貿局)主催の優れた台湾ブランド製品に贈られる「台湾精品(タイワンエクセレンス)」を受賞しました(リリースより)

 またペガビジョンは、電子製品の受託生産大手、和碩聯合科技(ペガトロン)が2009年に設立した晶碩光学という会社です。ペガトロンといえば、アップルのスマートフォン、iPhone受注を鴻海精密工業と争うライバル。コンタクト業界でもOEMで活躍しているのですね。

コンタクト輸出額、過去最高

 他業種のコンタクトレンズ市場参入はペガビジョンだけではありません。カメラレンズ最大手の大立光電(ラーガン・プレシジョン)も04年に星欧光学(ラーガン・メディカル)を設立するなど数多く、その結果、2014年にはコンタクトレンズの輸出額が尿糖試験紙を抜いて医療器材で最高となりました。15年のコンタクト輸出額は前年比16.5%増の2億4,000万米ドルと6年連続で過去最高を更新しました。

/date/2017/01/24/glasses_2.jpg

 ワイズニュースで先月、「コンタクトレンズの金可、中科で新工場に着工」(ワイズ会員限定、https://www.ys-consulting.com.tw/news/67959.html)とお伝えしたように、工場の増設も続いています。メードイン台湾のコンタクトレンズはまだまだ増えそうです。

ワイズメディア 青木樹理

台湾産業ココがスゴイ