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《台湾有事》中国軍機17機が中間線越え、淡水から56キロまで接近【図表】/台湾 


ニュース 政治 作成日:2024年4月22日_記事番号:T00114904

台湾有事

《台湾有事》中国軍機17機が中間線越え、淡水から56キロまで接近【図表】/台湾 

 国防部は20日、同日午前8時15分以降、中国軍の戦闘機「殲16(J16)」や無人機(ドローン)など計21機が台湾周辺の空域で活動し、うち17機が台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる台湾海峡の中間線を越え、台湾の北部、中部、南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入し、中国の艦艇と合同でパトロール(哨戒、共同戦闘準備哨戒)を行ったと発表した。軍機は、基隆市から41カイリ(75.9キロメートル)、新北市淡水区から30カイリ(55.6キロメートル)まで接近した。張延廷・元空軍副司令は、1月が43カイリ、2月は42カイリと徐々に距離を縮めており、中国軍は台湾北部の戦場になり得るエリアへの侵入を常態化していると指摘した。22日付中国時報などが報じた。

/date/2024/04/22/17pla_2.jpg20日の中国軍機の飛行経路(国防部リリースより)

 20日(20日午前6時までの24時間)、中国艦艇7隻が台湾周辺の海域で活動した。

 台湾軍は19日から8日間の定例軍事演習「漢光」を開始した。

 イタリアで行われた主要7カ国(G7)外相会合は19日閉幕し、共同声明では中東情勢、ロシアによるウクライナ侵略についてのほか、台湾海峡の平和と安定の重要性が再確認された。

 19日と21日は、台湾周辺の空海域で、中国軍機をそれぞれ延べ8機、10機を確認し、うち軍機3機、8機が中間線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのを確認した。中国艦艇はそれぞれ8隻、6隻を確認した。

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 ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で連日のように中国軍機や艦艇を確認している。確認した中国軍機は累計8700機以上で、台湾海峡の中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計3215機となった。

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