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第71回 大賑わいの無人島、亀山島に年間19万人


ニュース 社会 作成日:2025年10月13日_記事番号:T00124601

ワイズニュースこぼれ話

第71回 大賑わいの無人島、亀山島に年間19万人

 宜蘭県頭城郷にある台湾最大の無人島、亀山島は、3月から11月の期間限定で上陸できます。誰も暮らしていないひっそりとした無人島が観光客で賑わいます。

/date/2025/10/13/20island_2.jpg亀のような形で亀山島と呼ばれています

■1日上限1800人

 亀山島は宜蘭県の海岸から東に約10キロメートルに位置する、東西約3.3キロ、南北約1.7キロ、面積2.85平方キロの火山島。国営台湾鉄路(台鉄)宜蘭線の車窓からも一望できます。

 清の時代には、一時700人が暮らしていましたが、1977年に軍事演習場に指定され、無人島となりました。

 観光での上陸が許されるようになったのは2000年から。当初は1日250人だったのが、徐々に上限が引き上げられ、2015年から1日1800人となりました。

 上陸は事前に、東北角及宜蘭海岸国家風景区管理処サイトで申請が必要です。実際には、KKdayなどの旅行サイトでガイド付きツアーを申し込みます。料金1000~1600台湾元で、別途100元の環境維持費用が必要です。

■歩きやすい服装で

 烏石港のカウンターで身分証明書(居留証かパスポート)を提示し、チェックインします。救命胴衣を身に着け、観光漁船で約30分。3連休だったので同じ時間帯に複数の船が次々と亀山島に到着しました。ガイドの案内で、廟(びょう)や小学校跡地、軍事施設跡地などを約1時間、見学しました。アップダウンのある登山道を登り下りするので、足腰に自信がない人は集合時間まで自由に散策してもいいとのことでしたが、なぜかペットの犬を連れた人やら小型のスーツケースを引っ張る人までいて、台湾人のパワーを感じました。ちゃんとトイレもありました。

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 帰りのフェリーに乗る前は、ガイドが人数を確認しますので、無人島に置いていかれる心配はありません。参加したツアーでは、亀山島の周りを1周して硫黄の匂いがする乳白色のミルキーブルーの海を鑑賞後、ラッキーなことにイルカの群れに出会うことができました。

 今年の開放期間は残りわずか。日帰りでも行きやすい宜蘭観光はいかが。

青木樹理

青木樹理

ワイズメディア

日本、台湾での金融機関勤務を経て、ワイズニュース創刊年の2007年に入社。副編集長を経て20年より編集長。台湾経済・産業の動向を分かりやすくお伝えするため、台湾社会をウオッチしながら生活しています。

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