ニュース 政治 作成日:2026年6月12日_記事番号:T00129042
台湾有事
台湾や中国、ベトナム、フィリピンなどが領有権を主張する南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)のうち、台湾が実効支配する太平島周辺海域で11日午前、沿岸から2.1カイリ(約3.9キロメートル)以内の「禁止水域」(台湾側が中国船の航行を禁止している海域)に中国の公船2隻が侵入した。同水域への中国船の侵入は初めて。12日付中国時報が報じた。
中国の公船、三沙執法301(海巡署リリース)
海洋委員会(海委会)海巡署(海上保安庁に相当)によると、11日午前7時25分、同署南沙指揮部が中国の公船「三沙執法301」と「三沙2号」が太平島周辺海域を並んで航行しているところを確認した。直ちに巡視艇2隻を派遣して接近し、無線通信を通じて退去を求めた。中国の公船は、警告を無視し、午前8時28分に太平島から北へ3.2カイリの制限水域(台湾側が中国船の航行を制限している海域)に侵入し、午前8時31分に禁止水域に侵入した。その間、急激な方向転換を2度行った。海巡署の巡視艇が強く退去を迫った後、2隻は午前8時43分に制限水域の外へ離脱した。
日本とフィリピンが5月末、台湾東部の海域で両国間の排他的経済水域(EEZ)や大陸棚の海洋境界を画定するための交渉を開始すると発表後、中国はこれに反発し、同海域のほか台湾が実効支配する南シナ海の東沙諸島周辺海域などでの活動を活発化した。
海委会の管碧玲・主任委員は、中国は以前より強い手口で台湾を嫌がらせしており、日本とフィリピン関連の問題は口実に過ぎないと批判した。
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