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第18回 小学生がなりたい職業、医師よりゲーマー・ユーチューバー/台湾


ニュース 社会 作成日:2023年6月12日_記事番号:T00109442

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第18回 小学生がなりたい職業、医師よりゲーマー・ユーチューバー/台湾

 国語日報の2023年アンケート調査によると、台湾の小学生が将来なりたい職業は、首位がプロゲーマーで、男子小学生の92%が選びました。2位はプロスポーツ選手。3位はYouTuber(ユーチューバー)などで、前年の9位から躍進しました。

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医師は4位に低下

 前年首位だった医師は4位に順位を下げました。なりたくない職業でも1位の漁師に続き、2位に医師が入りました。

 なりたい職業の理由は、上位から▽興味がある、▽面白そう、▽高収入、▽自分を活かせる、▽人の役に立つ──。なりたくない職業の理由は、▽興味がない、▽つらい、危険、▽面白くない、▽低収入、▽労働時間が長い、フレキシブルに働けない──の順でした。

クリエイティブ系が人気

 男女別では、台湾の男子児童は、上位5位が▽プロゲーマー、▽プロスポーツ選手、▽プログラマー、▽ユーチューバーなど、▽エンジニア──と、昨今話題の職業が並びました。

 ちなみに、日本の男子児童は、日本FP協会の小学生『将来なりたい職業』ランキングによると、▽サッカー選手・監督など、▽野球選手・監督など、▽医師、▽ゲーム制作関連、▽会社員・事務員、▽ユーチューバー、▽警察官・警察関連、▽プログラマー、▽プロゲーマー、▽パイロット、ほか──の順。台湾で上位のユーチューバーやプロゲーマーは、会社員・事務員を下回っていました。

 台湾の女子児童は、▽漫画家など、▽歌手など、▽パン職人など、▽教師、▽医師──。日本の女子児童は、▽医師、▽保育士、▽獣医、▽美容師、▽教師──の順でした。

 子供のなりたい職業は、大人の思いや世相も反映しているもの。台湾は、世界金融危機(リーマンショック)以来、電子製品などの受託生産業に依存するのでなく、ブランド創設やクリエイティブ産業、コンテンツ産業に官民で注力しています。特にゲーム産業はハード、ソフトともに発展しており、子供の将来の夢にも表れたようです。

青木樹理

青木樹理

ワイズメディア

日本、台湾での金融機関勤務を経て、ワイズニュース創刊年の2007年に入社。副編集長を経て20年より編集長。台湾経済・産業の動向を分かりやすくお伝えするため、台湾社会をウオッチしながら生活しています。

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