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【BtoC最前線〜台湾の流通と消費動向】ワイズリサーチのConsumer Report 第2回 ビール


PR BtoCビジネス 作成日:2021年8月10日

【BtoC最前線〜台湾の流通と消費動向】ワイズリサーチのConsumer Report 第2回 ビール

ワイズリサーチのコンシュマーレポートは、台湾消費者のビッグデータから消費動向、売れ筋商品、流通チャンネル別の販売動向に関する最新情報をまとめています。今週は、ビールについてレポートします。

コロナ禍でもビールの需要は好調
気温が暖かくなり、防疫対策が功を奏して新型コロナウイルス感染症の新規感染者数の増加は緩やかとなった。消費状況のビッグデータによると、清涼飲料水、氷菓や清涼グッズへの消費金額は大幅増加の趨勢を見せた。今週はビール(缶ビール・瓶ビールを含む)の販売状況を売上高、購買人数、平均購入金額、一回当たりの消費金額などの項目から分析する。

ビールの購買人数は7.8%増 全体の売上高は成長傾向
7月の第一週(6/28〜7/4)と防疫レベル3が発表された5月第二週(5/10〜5/16)と比べると、ビールの売上高は6.3%増、購買人数は7.8%増、一回当たりの消費金額は0.6%増といずれも小幅成長を見せた。
 なお、購買人数の増加により全体の売上高は成長したものの、平均購入金額は1.4%減となった。主要な原因は、常連客の購入金額は減少したが、新規顧客が増加していると推定される。

 

ビールの平均購入金額が高い消費者は主に量販店を利用 週間平均購入金額は4,000台湾元
各ビールブランドの累計売上高(5/10〜7/4)の統計データを見ると、主要購入先の店舗は順に▽セブンイレブン▽全家便利商店(台湾ファミリーマート)▽全聯福利中心(PXマート)▽美廉社(シンプルマート)▽カルフールマーケット(便利購)▽コストコ▽家楽福(カルフール)▽萊爾富(ハイライフ)▽OK超商(OKマート)▽大潤発(RTマート)▽台湾楓康超市(台湾フレッシュ・スーパーマーケット)▽愛買(aマート)▽台湾糖業(台糖)――だった。

消費者の主要購入先は「コンビニエンスストア、スーパーマーケット、量販店」の3つの販売チャンネルに集中している。購入者数ではコンビニエンスストアが最も高いが、平均購入金額では量販店が最も高い。

なお、量販店からビールを購入した消費者は、一人当たりの週間平均購入金額は約4,000台湾元で、一回当たりの購入金額は約2,500台湾元、ほかの販売チャンネルより10倍ほど高くなっている。


台湾ビール、キリンビール、ハイネケンビールが人気
ビールのブランド別の21年6月売上高ランキングを見ると、上位10位は順に▽台湾ビール▽キリンビール▽ハイネケンビール▽バドワイザービール▽アサヒビール▽オリオンビール▽アンハイザー・ブッシュ・ビール▽臺虎精釀(Taihu)▽カールスバーグビール▽金色三麦(SUNMAI)――だった。なお、ヒット商品は「金牌台湾ビール、キリン BarBeer」などが挙げられる。


コンビニの国際ビールフェスの実施により常連客の平均購入量は12.3%増
7月の第一週と防疫レベル3が発表された5月第二週と比べると、コンビニにおける一人当たりの平均購入金額及び一回の消費に当たる購入金額はいずれも10%以上増となった。なお、購買人数は4.6%増の小幅成長だった。
6〜7月の消費統計データを見ると、ビール製品のキャンペーン実施数は増加している。とくにコンビニの大手2社が国際ビールフェス(ビール製品3点購入で21%割引、6点購入で23%割引)を実施したことから、コンビニでビールを購入する常連客の一回当たりの購入量は増加した。
なお、ヒット商品のうち、台湾および海外ブランドの新製品はランクインした。例えば、沖縄オリオンビール、フレーバービールなどの商品の販売量も増加した。

※データ提供:引客数據invos Data
・消費データの観測期間:5/10〜7/4
・対象チャンネル:コンビニ、スーパー、量販店など計14,369店舗

威志企管顧問股份有限公司(ワイズコンサルティング)