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【BtoC最前線〜台湾の流通と消費動向】ワイズリサーチのConsumer Report 第8回 化粧水


PR BtoCビジネス 作成日:2021年9月16日

【BtoC最前線〜台湾の流通と消費動向】ワイズリサーチのConsumer Report 第8回 化粧水

ワイズリサーチのコンシュマーレポートは、台湾消費者のビッグデータから消費動向、売れ筋商品、流通チャンネル別の販売動向に関する最新情報をまとめています。今回は化粧水の販売状況を紹介します。

2021年8月化粧水商品の販売額の8割はドラッグストアチェーンに集中
新型コロナの影響で7割に減少

本レポートは新型コロナウイルス感染症の市中拡大から状況の収束までの消費者の購買行為について、化粧水商品の主要販売チャンネル▽ドラッグストアチェーン▽電子商取引(EC)サイト▽量販店ーーの消費データに基づき、5/10〜8/29の購買人数と一人あたりの消費金額から、化粧水の販売状況を分析する。

新型コロナの影響で実店舗の来店客数は減少 ECサイトのアクセス数は大幅増加
新型コロナウイルス感染症の市中拡大の影響で、台湾は5月19日から防疫第3段階(=レベル3、日本の緊急事態宣言相当)が実施された。このため、化粧水の主要販売チャンネルのドラッグストアチェーンと量販店の来店客数はそれぞれ35%減と48%減と大きく落ち込んだ。

一方で、新型コロナの影響で、消費者は化粧水商品をオンライン、通販で購入するようになったことから、ECサイトのアクセス数は38.5%増と大幅増加した。このうち、博客来(BOOKS)の化粧水商品の購買人数は3.5倍の成長幅、momo購物網(momo)の化粧水商品の購買人数は0.5倍の成長幅を見せた。ただ、全販売チャンネルの一人あたりの消費金額は横ばい維持のことから、消費者の化粧水商品に対して買い溜めの需要は特にないと考えられる。

なお、レベル3の延長が発表された7月第二週(7/12〜7/18)では、ECサイトのアクセス数は33%増、ドラッグストアは来店客数は4%減だった。7月全体のドラッグストアの来店客数は約18%減で、8月に入ってから初めて回復の傾向を見せた。

化粧水商品の販売ランキングの上位3位はドクターウー、肌ラボ、AHC
消費者向けに電子レシートを保存できるアプリを提供するインボス社(invos Data)がまとめたデータによると、2021年8月の化粧水ブランド別総合販売ランキングの上位15位は順に▽DR.WU(ドクターウー)▽肌研(肌ラボ)▽AHC▽無印良品(MUJI)▽naturie(ナチュリエ)▽沛医亜(PAIR)▽霓淨思(Neogence)▽Dr.Satin▽蒂芬妮亜(Divinia)▽雪芙蘭(CELLNA)▽森田薬妝(Dr.Jou)▽メンソレータム▽ALBION▽広源良(kuanyuanlian)▽寵愛之名(ForBelovedOne)ーーだった。

このうち、ドクターウーはドラッグストア、ECサイトの販売ランキング総合トップで、ロート製薬傘下の肌ラボ、メンソレータムは各販売チャンネルの販売ランキングにランクインしており、好調を示した。ドラッグストアの販売ランキング3位、総合5位のナチュリエは、ハトムギ化粧水を主力商品として市場シェアを拓けた。また、日本大手化粧品メーカーのALBIONは総合販売ランキングで13位となった。

※データ提供:引客数據invos Data
・消費データの観測期間:5/10〜8/29
・観測対象:約6.5万件の化粧水商品消費データ
・観測チャンネル:ドラッグストア、ECサイト、量販店、スーパーなど計3,500店舗

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