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松山文創園で「Creative Expo Taiwan」 日本・富山からも出展


PR B2Bビジネス 作成日:2021年4月23日

松山文創園で「Creative Expo Taiwan」 日本・富山からも出展

「Creative Expo Taiwan 2021」が現在、華山1914文創園区(台北市中正区)、花博公園争艶館(中山区)、松山文創園区(信義区)の3カ所で開催されている。

500以上の国内外のデザインブランドやIP映像クリエーターが参加。松山文創園区の会場には富山県高岡市の銅器着色「momentum factory Orii」と鋳物の「能作」などが日本から出展している。

富山県高岡市の高岡銅器は400年を超える歴史を持ち、今も銅器製造では国内トップのシェアと高度な技術が集積する工芸のまちとして栄える。

「momentum factory Orii」は1950(昭和25)年、折井着色所として創業。当地の伝統技術を受け継ぎ、仏像から、釣り鐘、茶道具、美術工芸品に至るまで、さまざまな鋳造品の着色を手掛けてきた。3代目の折井宏司さんは、鋳造品でしか表現できなかった伝統着色技法を発展させ、開発に2年以上の歳月を費やし、1ミリ以下の薄い銅板への発色を成功させた。「オリイブルー」は鮮やかなターコイズブルーで、色開発の過程で生み出された唯一無二の発色。今回の出展では、台湾の時計ブランド「W.WEAR」などとコラボしている。折井さんは「今後も台湾の異業種とコラボ展開ていく」と意気込みを見せる。

「能作」は1916(大正5)年、高岡の地に伝わる鋳造技術を用いて仏具製造を開始。現・社長の能作克治さんは1984(昭和59)年から18年間、一職人として鋳造の技術を磨き上げ、その後、技術を活用して使用者の目線と型破りな発想で錫(スズ)製品を開発。通常の錫商品はピューターと呼ばれる合金が一般的だが、「素材の良さを引き出したい」という考えから純度100%の錫を使用。他の金属を全く混ぜないため、抗菌作用をはじめ、熱伝導性が高い、非常に軟らかくて自由自在に曲げられるなどの特性がある。台湾人の生活や習慣に寄り添いたいと言う思いから、昨年台湾に合弁会社を設立。

今回の展示会では、台湾人に好まれる金色の干支(えと)の形をした酒器や台湾人にも人気が高く、高岡市とゆかりのあるドラえもんの食器なども注目を集めた。今年の秋には台湾に実店舗をオープンするため、「さらに台湾人好みの商品開発に力を入れたい」と意気込む。

開催時間は10時~20時、最終日のみ10時~17時。今月25日まで。

 

台北経済新聞