台湾国内のコロナ警戒レベル3の期間が6月28日まで延長されたことを受け、店内での飲食全面禁止となる政府が定めたコロナ感染拡大対策の条例期間も延長となり、これまで弁当の販売などを一切行っていなかった高級レストランも続々と、テークアウトとデリバリー用の料理の販売を始めている。
日本の焼き肉レストラン「よろにく」(東京都渋谷区)の台湾の姉妹店である「梵」は2018年12月、台北市大安区にオープンした。2020年にミシュランの推薦を受けるなど、日本から輸入した和牛を取り扱う「高級」焼き肉店として台湾の消費者に人気があったが、5月24日に政府が発令した条例により、例外なく店内飲食禁止の対象に。そのため、「高級店の品質を損なわずに消費者に自宅で梵の味を楽しんでもらえる」メニューを考案し、6月7日、初めてテークアウトメニューの販売を始た。
和牛を使った定食のほか、台湾には宗教上などの理由から牛肉を食べない人も多いため豚肉や鶏肉のメニューも充実させた。特に台湾人に人気のA5ランクの和牛を使った「牛カルビ定食」(NTD480元)、レッドポンドフィレとトモサンカクを「豪華に使った」という「日本和牛のデュエット定食」(NTD1200元)、その場で削ったトリュフを「ふんだんに」使う「月見和牛トリュフ飯」(NTD1,200元)、日本から受け継いだ「秘伝の」方法で和牛を2時間以上煮詰めた「和牛秘伝カレー」(NTD350元)などが常連客を中心に人気だという。
日本ではコレド室町に出店する台湾料理レストラン「フージンツリー(富錦樹台菜香檳)」(台北市松山区)も、弁当用に新たに開発したメニュー「特上排骨(パイコー)定食」(NTD350元)、台湾の弁当のおかずの定番であるチキンレッグを48時間特製だれに漬けて揚げた「特製鶏脚定食」(NTD380元)、コース料理を家庭で楽しめるように4人前、6人前、8人前のセット料理の販売も始めた。予約はオンラインで受け付け、テークアウトの場合は20%引になる。
代表の呉羽傑(Jay WU)さんは「梵もフージンツリーも、このような試みは初めて。これまで店でしか食べることができなかった商品を自宅でも店頭と変わらずおいしく食べてもらえるようにメニュー開発で工夫した。皆で一丸となってコロナ感染拡大防止に努め、一日でも早く大勢の仲間たちと食卓を囲めるようになるよう願っている」と話す。
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