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【ワイズリサーチ】工作機械部品の輸出入概況ー2015年


リサーチ 経営 台湾事情 作成日:2016年3月31日

機械業界 電機機械

【ワイズリサーチ】工作機械部品の輸出入概況ー2015年

記事番号:T00063299

一、工作機械部品輸出概況

 国際貿易局が公布した台湾各税関の輸出入及び再輸出入申告資料によると、 2015年工作機械部品(ワークホルダー、 割出台・その他工作機械部品、金属切削工作機械部品、金属成形工作機械部品、 ボールねじ、ボールリテーナ入り・ローラリテーナ入りリニアガイドを含む)の輸出額は前年比8.5%減の12億ドル、15 年第4四半期の輸出額は前期比7.8%減となった。

 製品別で見ると、2015年「割出台」の輸出額は前年比0.5%成長したが、それ以外の製品の輸出額は下落傾向を見せた。 このうち、最も大きな輸出割合を占めた「金属切削工作機械部品」の輸出額は前年比6.1%減の5億100万ドルだ。2位の 「ボールリテーナ入り・ローラリテーナ入りリニアガイド」の輸出額は同12.9% 減の3億1,400万ドルだ。また、「金属成形工作機械部品」の輸出額は同14.3%減の1億6,100万ドルで、最も大きな減少幅を示した(表1参照)。

 工作機械部品の主要輸出先国のうち、中国は最も大きな輸出先国であり、多数の製品において輸出割合は51%を超え、2015年の輸出額は6億1,600万ドルだ。その後順に▽日本▽米国▽韓国̶̶である。ほとんどの主要輸出先国への輸出額は成長しているが、中国市場からの需要が後退した影響を受けて、輸出総額は減少した(表2参照)。

二、製品別輸出概況

 製品別の主要輸出先国から見ると、「ワークホルダー」は中国(香港を含む)、米国及び韓国をトップ3位の主要輸出先国とするが、米国への輸出は弱まっている。「割出台・その他工作機械部品」は中国、 米国及び韓国をトップ3位の主要輸出先国とし、韓国への輸出の成長幅は最も大きいものだ。

 「金属切削工作機械部品」の輸出先国のうち、中国、米国及び韓国への輸出額は減少したが、その他輸出先国への輸出額はプラス成長となった。「金属成形工作機械部 品」は中国への輸出額の減少幅は最も目立つものだ(表3参照)。

三、工作機械部品輸入概況

  2015年工作機械部品輸入総額は前年比12.9%減の2億4,100万ドル、15年第4四半期の輸入額は前期比8.6%減となった。15年工作機械部品の輸入割合から見ると、トップは金属切削工作機械部品(52.3%)、 輸入額は前年比10%減の1億2,600万ドル で、主要輸入元国はの中国、日本及びドイツ。次はリニアガイド(16.7%)、輸入額は 前年比16.3%減の4,037万ドルで主要輸出先国は日本、ドイツ及びフランスだ。15年第4四半期各製品別の輸入額によると、金属成形工作機械部品の輸入額は前期比10.5%増で、最も大きな成長幅を示した。一方、 割出台・その他工作機械部品の輸入額は大きく落ち込み、第4四半期の輸入額は前期比43.2%減となった(表4参照)。

 台湾工作機械部品の主要輸入元国から見ると、2015年1位の日本から輸入額は前年比11.2%減の8,203万ドルで、輸入割合の 34%を占める。2位の中国からの輸入額は 同17.1%減の5,851万ドルだ。続いてドイツ、スイス、イタリアなどの国である。このうち、スイスからの輸入額は最も大きな成長幅を示した(表5参照)。

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