ニュース 社会 作成日:2021年12月10日_記事番号:T00100000
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は9日夜、記者会見を開き、台北市南港区の中央研究院(中研院)P3実験室の研究員だった20代女性1人(第1万6,816例)の新型コロナウイルス域内感染を確認したと発表した。域内感染の確認は11月5日以来、34日ぶりだ。感染したのは変異株、デルタ株とみている。実験室では多くの種類の変異株を扱っていたことから、女性は実験室で感染した可能性がある。指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は、市中感染のリスクについて、2週間は観察が必要だが、現時点では過度な心配は不要と呼び掛けた。10日午後までに、接触者110人のうち、86人の陰性が確認された。中央社電などが報じた。
年末年始の大型イベント実施への影響を問われ、陳・衛福部長は9日、接触者全員の検査が完了するまで、検討できないと答えた(9日=中央社)
女性は新北市在住で、最近の海外滞在歴はなく、モデルナのワクチンを7月までに2回接種していた。中研院の調査によると、女性は11月中旬、アルファ株の実験用のマウスにかまれ、負傷したが、当時は無症状だった。女性は12月3日に離職した。
専家諮詢小組(専門家諮問グループ)の張上淳・召集人は、マウスにかまれたことが感染経路かは現時点で確定できないとした上で、女性は実験中にアルファ株以外のウイルスも扱っていたと説明した。陳・衛福部長は、実験室内の消毒や防護服などの装備は理論上完璧でも、防護服の着脱時に不備があった可能性は排除できないと指摘した。
女性は11月26日に軽い咳が出始め、迅速検査を受けたが、結果は陰性だった。12月4日に症状が悪化し、8日に嗅覚、味覚の異常を感じたため改めて検査を受け、9日に感染が確認された。1回目の検査はCt値15、2回目がCt値23だった。
97人を集中検疫所で隔離
指揮センターの10日発表によると、接触者110人のうち97人を集中検疫所に移送し、外出制限「居家隔離」措置を取っていると説明した。うち女性の交際相手の男性を含む86人が検査で陰性だった。24人は検査中だ。
台北市の黄珊珊・副市長は9日、女性が勤めていた職場は400人が勤務していると説明した。指揮センターによると、所属員は全員ワクチンを接種済みだ。
指揮センターは9日、女性が所属していた実験室の使用を停止し、同じフロアの全所属員を居家隔離の対象とした。実験室棟は10日、出勤停止とし、所属員に対し9日から「自我健康監測」(外出時の常時マスク着用、手指の消毒、発熱などの症状があれば「1922」に電話するか衛生局に連絡し、指定の医療機関を受診するなど)の措置を取っている。
医療応変組の王必勝・副組長は10日、2022年の春節(旧正月、22年は2月1日)連休期間を含む12月14日~22年2月5日の集中検疫所の宿泊予約受け付けを一時停止すると発表した。域内感染が発生したことを受け、台北市と新北市用に使用できる部屋数を確保するためだ。
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