ニュース 電子 作成日:2021年12月13日_記事番号:T00100028
13日付経済日報によると、ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)は、サムスン電子の有機EL(OLED)ディスプレイドライバIC(DDI)を早ければ2022年第1四半期に試験生産するようだ。両社が共同開発している先端技術の22ナノメートル高電圧(HV)製造プロセスを採用し、初期の生産能力は数千枚、最終的に数万枚規模に引き上げるとみられている。サムスン電子はアップルのスマートフォン、iPhoneの有機ELパネルの最大のサプライヤーのため、UMCは次世代iPhone向けの大口受注を獲得できる可能性がある。
UMCは、顧客の需要に応えて22ナノ高電圧プロセスを開発していると認めたが、顧客名は明かさなかった。業界関係者は、サムスンは有機ELドライバIC業界をリードしており、UMCの22ナノ高電圧プロセスを導入し、量産できる唯一の企業だと指摘した。
UMCは、28ナノ高電圧プロセスを業界で初めて開発し、有機ELドライバICを量産した。22ナノ高電圧プロセスを採用した有機ELドライバICは、28ナノと比べ、チップ面積が10%縮小し、消費電力が抑えられるほか、対応可能な最大電圧が10ボルト(V)、18ボルトまで広がる。
サムスンは、世界最大の有機ELパネルメーカーで、自社製のドライバICを搭載し、自社ブランドのスマホのほか、iPhoneなど他社のスマホ向けに供給している。
サムスンとUMCはこれまで、パネル用ドライバICや相補性金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサー(CIS)の受託生産で、協力関係にあった。
スマホの45%、有機EL搭載へ
研究機関の予測によると、23年に有機ELパネル搭載スマホの割合は45%以上に上昇し、ドライバIC需要も急増する見通しだ。あるサプライヤーは、近年ミドル〜ハイレンジモデルのスマホで有機ELパネルの採用が進んでいると指摘した。
有機ELドライバICの20年世界市場シェアは▽サムスン、50.4%、▽米マグナチップ・セミコンダクター、33.2%、▽韓LXセミコン(旧シリコンワークス)、2.7%、▽韓アナパス、2.4%──。
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