ニュース 電子 作成日:2021年12月14日_記事番号:T00100054
米半導体大手、インテルのパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)が13日午後10時45分、桃園国際空港に到着した。業界関係者によると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家・総裁らと面会する。TSMCが来年量産を開始する予定の3ナノメートル製造プロセスの良品率や生産能力確保、今後の協力の詳細が焦点となるが、巨額の発注契約について既に話はまとまっているようだ。14日付電子時報などが報じた。
ゲルシンガーCEOは14日、事前に録画したビデオメッセージを公開し、台湾に戻れてうれしいと述べた上で、TSMCとの長年の協力関係について触れ、TSMCはさまざまな面でインテルや業界を支援し、半導体チップの可能性を広げ、かつてなかった製品を生み出したとたたえた。
ゲルシンガーCEOは、ビジネス関係者の台湾入境後の14日間の外出制限「居家検疫」の期間を短縮・免除する「ビジネスバブル」が認められ、訪台した。今年2月のインテルCEO就任後、初の訪台だ。
ゲルシンガーCEO一行は10人以下で、滞在先のホテルからは出ず、ホテル内の会議室を利用してTSMCのほか、パソコンメーカーやボードメーカーなどサプライヤーと面会するようだ。滞在期間は3〜5日とみられる。
TSMCは13日、コメントしないと説明した。
王美花・経済部長は13日、企業間のビジネス行為であり、自身はゲルシンガーCEOと面会しないと強調した。
インテル、3位顧客へ
業界の観測では、インテルは23年リリース予定のPC向け中央演算処理装置(CPU)「メテオレイク」第14世代製品に搭載するグラフィックスプロセッサー(GPU)タイルで、TSMCの3ナノプロセスを採用するとみられている。
インテルはアップルに続く3ナノ採用で、23年にTSMCの3位顧客に浮上する可能性がある。現在、TSMCの顧客別の売上高構成比は、▽アップル、25.93%、▽聯発科技(メディアテック)、5.80%、▽アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、4.39%──と続き、インテルは0.84%で11位。
インテルとTSMCの協力関係は、25年以降の2ナノプロセスでも続く見通しだ。
マレーシアに封止工場も
ゲルシンガーCEOは台湾に続き、今週中にマレーシアを訪問する予定だ。
マレーシア投資開発庁(MIDA)は13日、インテルが北部ペナン州で、半導体パッケージング(封止)工場を建設することを明らかにした。投資額は300億リンギット(約8,000億円)。
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