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陳前総統が記者会見、馬・李批判で自己弁護


ニュース 政治 作成日:2008年9月4日_記事番号:T00010006

陳前総統が記者会見、馬・李批判で自己弁護

 
 陳水扁前総統は3日、国務機密費の不正流用疑惑で検察の取り調べ後に記者会見を開き、改めて「国務機密費は特別費」という議論を展開し、馬英九総統が台北市長時代の特別費流用疑惑が無罪になったことを引き合いに潔白を主張した。さらに李登輝元総統をも「国務機密費を規定外の手段で使った」と非難したが、他者を非難することで自身を正当化しようという印象を与える結果になったもようだ。4日付蘋果日報が報じた。

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記者会見での陳前総統。蘋果日報によると「論点のすり替えが目的」と感じた市民は7割以上に上った(3日=中央社)

 陳前総統の説明によると、国務機密費の50%は領収証が必要だが、残りの50%は領収証が不要という規定となっている。しかし、李元総統が主導した外交プロジェクト「奉天專案」の経費に関しては75%が領収証のない状態だという。

 こうした発言について中国時報では、「(自分の事件を)馬総統や李元総統に結びつけて焦点をぼかし、本土派の支持をつなぎ止めようとしている」と批判した。検察当局も「特別費と国務機密費は別物で、馬総統が無罪になったことは今回の捜査には影響しない」と表明している。