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淡海LRT計画が暗礁、台北県が経費負担を拒否


ニュース 運輸 作成日:2008年9月4日_記事番号:T00010009

淡海LRT計画が暗礁、台北県が経費負担を拒否

 
 台北都市交通システム(MRT)紅樹林駅と淡水の観光名所「漁人碼頭」までを結ぶ淡海軽軌鉄道(ライトレール、LRT)緑山線建設計画について、行政院経済建設委員会(経建会)は2日、関連部所を集めて検討会を行ったが、政府の求める経費負担を台北県が拒絶し計画が暗礁に乗り上げた。4日付蘋果日報が報じた。

 交通部高鉄工程局によると、同建設計画に掛かる総経費は97億台湾元(約331億円)で、内政部営建署と交通部に50億元、台北県に47億元の負担が求められた。しかし台北県は、「『都市開発』を目的とするMRT紅樹林駅から淡海新市鎮内までの部分は、駅、出入り口、軌道切り替えなどの設備を中央が負担すべき。また、新市鎮周辺を通り『漁人碼頭』までをつなぐ『外部連絡』用の支線とは負担率を分けて計算すべき」という立場からこれに反対した。

 「2014年開通」という政府の言葉を信じて新市鎮に不動産を購入した市民からは、「政府はどう言い逃れるつもりだ」という怒りの声や、「淡水の建設計画は選挙のたびにころころ変わる。政府は恥ずかしくないのか」といった非難の声が聞かれた。