華豊橡膠工業（ＤＵＲＯ）は３日、同社が82.32％を出資し、タイで上場している華豊大衆の第２工場の土地と建物、生産設備を住友ゴム工業に約７億3,200万タイバーツ（約23億円）で売却することを明らかにした。４日付工商時報が伝えた。
売却される華豊大衆の第２工場は、住友ゴムのＡＴＶタイヤ受託生産工場としてバンプー工業団地（サムットプラカーン県）に設立された。現在は日産能力5,000本に対し、１日平均2,000本を生産するにとどまり赤字となっている。資産価値は約５億4,100万バーツで、華豊は今回の売却で約１億9,100万バーツの利益を得るものと予測される。
華豊大衆は第２工場売却後、資本金を約６億5,800万バーツから４億バーツに減資する計画で、10月30日に臨時株主総会を招集して決議する予定だ。減資後は１株８バーツの配当金が支 払われ、華豊橡膠は２億6,341万バーツの現金配当を得るとみられる。
