ニュース 電子 作成日:2021年12月21日_記事番号:T00100170
ファウンドリー大手の聯華電子(UMC)は20日、2022年3月に8インチウエハーでの受託生産価格を5%、12インチを5〜10%引き上げると顧客に通知したようだ。複数のIC設計会社が認めた。22年1月にも8〜12%値上げするとされ、非需要期の第1四半期に異例の2回の値上げだ。UMCは連続2回の値上げ後、28ナノメートル製造プロセスの平均オファー価格が3,200米ドルで過去最高を更新し、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の3,000〜3,100米ドルを初めて上回る見通しだ。21日付電子時報などが報じた。
来年3月の値上げは、中小規模のIC設計会社のノートパソコンなど消費者向け電子製品向けが対象のようだ。
サプライチェーン関係者は、フォトレジスト液など化学材料や消耗品の価格上昇、電気自動車(EV)などカーエレクトロニクス向けの成熟プロセスの半導体需要の増加が理由と分析した。米国政府による中国のファウンドリー最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)への輸出規制強化で、顧客が代替の受託生産メーカーを模索していることも、UMCの値上げを後押ししたとみられる。
UMCは、市場のうわさや顧客の動向にはコメントしないと説明した。ただ、22年の売上高成長率は、ファウンドリー業界の生産額の平均成長率12%を上回ると予測した。
値上げにより、UMCの粗利益率は40%に上昇し、過去最高を更新する可能性がある。今年第3四半期の粗利益率は36.75%だった。
TSMCの値上げ確実視
あるIC設計会社は、TSMCも海外での生産コストが上昇し、材料や輸送費も上昇する中、22年に再値上げする可能性が極めて高いと指摘した。今年8月時点で、TSMCは22年に10〜20%値上げすると工商時報が報じていた。
TSMC傘下の世界先進積体電路(VIS、バンガード・インターナショナル・セミコンダクター)、力晶積成電子製造(パワーチップ・セミコンダクター・マニュファクチャリング、PSMC)は22年第1四半期に一部製品の受託生産価格を5〜10%引き上げるようだ。
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