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IC基板産業、26年まで楽観=ユニマイクロン(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2021年12月22日_記事番号:T00100193

IC基板産業、26年まで楽観=ユニマイクロン(トップニュース)/台湾

 半導体パッケージ基板(IC基板)最大手、欣興電子(ユニマイクロン・テクノロジー)の曽子章・董事長は21日、現在、大口顧客と2026年分の商談を行っており、IC基板産業は26年まで好調が続くと予測した。中でもABF基板は、主にクラウドコンピューティングや人工知能(AI)向け需要で、22年は2割の供給不足となり、26年まで供給ひっ迫が続くと予想した。22日付自由時報などが報じた。

/date/2021/12/22/00unimicron_2.jpg曽・董事長は21日、IC基板産業の22年生産額は前年比10%成長し、今後2〜3年は半導体産業同様、好調が続く見通しと述べた(21日=中央社)

 曽・董事長は、早ければ23年に各社が新たな生産ライン稼働を開始し、小型のABF基板の供給不足は10%前後に縮小すると予測した。一方、高性能計算(HPC)や第5世代移動通信(5G)向け大型チップは供給不足が続き、HPC向けのハイエンドのABF基板は26年まで力強い需要が続くと予想した。

顧客と新工場を計画

 ユニマイクロンの今年の設備投資は362億台湾元(約1,500億円)以上で過去最高だ。先日、22年の設備投資予算を358億5,800万元へと、従来計画から21%増額した。23年は124億元以上を見込む。投資先は台湾の工場が8割以上を占める。

 曽・董事長は、工場を建設するには2〜3年かかるので、25年まで設備投資を続けると説明した。現在、顧客と協議している段階で、今後も工場を増やす予定と述べた。

 ユニマイクロンは、桃園市の楊梅工場で22年半ばに、米半導体大手、インテルのパッケージング(封止)技術、エンベデッド・マルチダイ・インターコネクト・ブリッジ(EMIB)のIC基板の生産ラインを稼働する計画だ。建設中の新竹市の光復工場は、24〜25年にも稼働を開始する。

3社で1200億元投資へ

 プリント基板(PCB)の国際見本市、台湾電路板産業国際展覧会(TPCAショー台北)が21日、台北南港展覧館で開幕した。

 李長明・TPCA理事長は、PCB産業の今年の生産額は前年比20%増の1兆2,500億元と予測した。

 鄭文燦・桃園市長は、台湾のPCB工場は7割近くが桃園市にあり、▽ユニマイクロン、▽南亜電路板(NYPCB)、▽景碩科技(キンサス・インターコネクト・テクノロジー)──のPCB大手3社が、今後2〜3年で、桃園市に1,200億元投資すると述べた。

 

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