ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

TSMC台中でも2ナノ量産へ、工場拡張に1兆元(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2021年12月28日_記事番号:T00100300

TSMC台中でも2ナノ量産へ、工場拡張に1兆元(トップニュース)/台湾

 先週ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家・総裁らの訪問を受けた台中市の盧秀燕・市長は27日にメディアの取材に対し、TSMCは強い台中投資意欲があり、工場拡張計画の投資額は8,000億〜1兆台湾元(約3兆3,000億〜4兆1,000億円)、就業機会の創出は7,000〜8,000人に上る予定と明らかにした。TSMCの台中工場拡張計画の投資額公開は初めて。サプライヤーは、TSMCはこの場所に2ナノメートル製造プロセス工場だけでなく、1ナノ工場も建設するとの見方を示した。28日付経済日報などが報じた。

/date/2021/12/28/00tsmc_2.jpg魏・総裁(左)と盧・市長(右)。盧・市長は27日、TSMCの台中投資を非常に歓迎するとし、水や電力はグリーンエネルギーや循環型を望むと述べた(台中市政府リリースより)

 台中市政府経済発展局(経発局)の張峯源・局長は、TSMCは中部科学園区(中科)台中園区近くにある台中高爾夫球場(台中ゴルフ&カントリークラブ、大雅区)や軍用地、公有地、合わせて88ヘクタール以上の用地を必要としており、半導体工場を設置し、2ナノプロセスで、2027年に量産する予定だと話した。新竹科学園区(竹科)宝山用地(新竹県宝山郷)に続く2ナノ工場となる見通しだ。

 台中ゴルフ場の敷地面積は90ヘクタール、軍用地は9ヘクタールで、科技部は用地取得に238億元を投じる見込み。

 TSMCは27日、ノーコメントとした。TSMCの初期段階の計画では、中科の工場拡張は22年に用地取得を完了し、環境影響評価(環境アセスメント)を進める考えだ。

オングストローム視野に

 TSMCの中科工場は現在、28ナノ〜7ナノプロセスで生産している。業界の推測では、TSMCは早ければ24年に2ナノプロセスで試験生産を行い、25年に量産に入る。2ナノと1ナノは設備を共用できるので、1.8ナノ、1.4ナノを経て、1ナノに進み、さらに0.1ナノを表す単位、オングストロームの製造プロセスに移行するとみられている。

 

【セミナー情報です】

日本人向けワイズ経営塾、台湾新任編で、経営の基礎と、台湾のビジネス環境を学びませんか?2月25日開講。オンライン受講も可能です。
検索は「ワイズ、2月新任編」。

【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/98050.html